文化 羅漢寺石仏重要文化財指定10周年記念特別展 羅漢の棲む処

3.15(土)→5.6(休)

場所:中津市歴史博物館
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(5月5日(祝)・6日(休)は開館)
観覧料:一般300円、団体100円(20人以上の場合)、中学生以下無料、障がい者割引有

中津市本耶馬渓町にある禅刹・羅漢寺は、暦応元年(1338)に僧・円龕昭覚(えんがんしょうがく)によって開かれました。耶馬渓特有の岩壁や岩窟を羅漢の聖地・中国天台山に見立てた寺域には、あたかもそこで修行生活しているように五百羅漢の石仏が配置されています。この羅漢像は、正平14年(1359)に入山した僧・逆流建順とともに企画し造立したものです。石仏群の図像は宋元時代に大陸で作成された五百羅漢図に共通し、禅宗の伝播・受容とともに日本に招来された文物や思想がベースとなり石仏群が造られたことがわかります。羅漢信仰が広がった江戸時代には民衆の信仰を集め、参詣者が絶えない寺院として発展しました。このような背景が調査で明らかになった羅漢寺石仏は、歴史的・美術史的評価により平成26年(2014)に重要文化財に指定されました。
本展覧会では指定10周年を記念して、羅漢寺石仏を取り巻く多様な文化財を展示紹介します。

■EVENT
◇01記念講演
日時:3月22日(土) 13時30分~15時30分
演題:羅漢寺石仏の特質と重要文化財指定
講師:奥 健夫(おくたけお)氏(武蔵野美術大学教授)

◇02記念講演
日時:4月26日(土) 13時30分~15時30分
演題:大陸の絵画資料から見た羅漢寺の五百羅漢石仏
講師:井手 誠之輔(いでせいのすけ)氏(九州大学大学院教授)

◇トークセッション
日時:4月12日(土) 13時30分~16時30分
演題:ここを伝えたい!羅漢さんの魅力
講師:
岩田 朋子(いわたともこ)氏(龍谷ミュージアム学芸員)
西谷 功(にしたにいさお)氏(花園大学准教授)
本多 潤子(ほんだじゅんこ)氏(相国寺承天閣美術館学芸員)

場所:いずれも新中津市学校
料金:いずれも無料
定員:各60人(要事前申込)

問合せ・申込先:中津市歴史博物館
【電話】23-8615