- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2025年11月 NO.248
日々の診察で患者さんの口腔内を確認すると、日ごろの歯磨きの状況がだいたい分かります。その中で、磨く時の力がかなり強い、特定の部位に磨き残しがある、という方が多くいらっしゃることが気になっていました。
そこで今回は、むし歯や歯周病予防の基本となる、歯磨きの良い磨き方について話していきます。
■歯磨きの重要性
歯磨きの最大の目的は、プラークを落とすことです。プラークは生きた細菌の塊で、むし歯、歯周病等の原因になりますが、歯と同じような乳白色のため、注意して磨かないと磨き残してしまいます。さらに、水に溶けにくく歯の表面に粘着しているため、うがいでは取り除けません。歯磨きによって、このプラークを機械的に除去することが大切です。
■歯磨きの方法
「歯と歯の間」、「歯と歯肉の境目」、「かみ合わせの面」は、プラークがつきやすい所です。これらの部位に、歯ブラシの毛先が届くように意識しましょう。そして、順番を決めることによって、磨き忘れを防ぎ、全て均等に磨けます。歯と歯の間は、歯間清掃用具(デンタルフロス・歯間ブラシ)も併用すると効果的にプラークを除去できます。さらに、次の3つのポイントを意識してください。
(1)毛先を歯面(歯と歯肉の境目、歯と歯の間)にきちんと当てる
(2)とにかく力を入れない(毛先が広がらない程度)
(3)小刻みに動かす(5~10ミリメートルを目安に1~2歯ずつ磨く)
歯磨きは、皆さんにとって生活習慣の一部になっていることでしょう。だからこそ、磨き方を再度見直し意識することによって、改善できることがたくさんあります。ぜひ、参考にしてみてください。
問合せ:ふじさわ歯科医院 藤澤 清一
【電話】64-1118
