- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県由布市
- 広報紙名 : 市報ゆふ 2025年6月号 vol.237
■夏野菜の管理
追肥や水やりは当然の管理ですが、その他にも必要な作業があります。それが整枝、摘葉です。不要な枝葉を除去し樹勢を整えることは高品質栽培の基本であり、樹の寿命も伸ばしてくれます。寿命が延びれば収穫する期間も果実も増加します。元々夏野菜の多くはしっかり管理をすれば沢山の収穫物を与えてくれます。植えっぱなしにせず毎日手入れしましょう。
○ナス
大きくなった下葉は地面に着く状態だと土からの雑菌が葉へと侵入しますので摘葉します。同時に下部の脇芽も除去しましょう。3本仕立ての主枝を伸ばし、そこから出るすべての脇芽に実を1果のみ着果させます。収穫した古い脇芽には花が付かないので切り戻します。半月に1回の肥料を切らさず施しましょう。乾燥は嫌うのでこまめな水やりを行いましょう。
○トマト
1番花より下の葉は除去しても構いません。また、実を陰にするような葉も半分に切るか元から除去します。肥料過多では特に葉が繁茂し実を陰にするだけでなく花や実付きが悪くなります。思い切り摘葉して樹勢を弱めましょう。さらに、追肥はやらずに水管理だけ行います。水は土が乾いたら行う程度でよいです。大玉果は花の時点で3花にして残りを摘むと肥大しやすくなります。脇芽かきや摘葉は、傷口から雑菌が侵入しやすい作業です。晴天の日にハサミは使わず手で摘みます。
○キュウリ
株元の葉は5枚くらいまでは除去し風通しを良くしましょう。キュウリは葉が病害に侵されやすいため、変色した葉や古いものは早めに摘みましょう。追肥とかん水を切らさないようにしましょう。親ツルは150cmくらいまで伸ばし芯止めします。収穫最盛期に株元に次の苗や種を蒔くと途切れることなく収穫できます。キュウリが一番おいしい大きさは重さ100g前後長さ20cmです。若採りを心がけましょう。
○オクラ
初期の生育は非常にゆっくりですが6月くらいから急激に成長をはじめます。肥料、水切れに注意しましょう。収穫果より下の葉は1〜2枚残しすべて除去します。収穫位置が高く手が届かない場合は芯止めして下部から出る脇芽を伸ばし更新しましょう。
○ピーマン、シシトウ、トウガラシ
1番花より下の葉は残し脇芽は全て除去します。1番花のところから枝分かれします。その後は支柱などで横に広げるようにし、全体に陽が当たるようにすると花がよく咲き収穫量も増えます。追肥は半月に1回行います。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293