- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県宮崎市
- 広報紙名 : 市広報みやざき No.982 令和7年8月号
ひだか こうきさん
国際地理オリンピック日本代表
『問いを持ちながら、多角的に学ぶことが面白い』
タイで開かれる「第21回国際地理オリンピック」。予選といえる第19回科学地理オリンピック日本選手権で成績優秀と認められ、日本代表として選抜されたのが、高校3年生の日髙洸城さんです。日髙さんは、幼少時に国旗をカードで覚えるなど地理に関心はありましたが、中学校で出会った先生が「なぜ」という問いから理解を深めてくれ、面白さに目覚めたのだそうです。進学すると、在籍校の先輩が参加してきた学術系オリンピックに挑みたくなり好きな地理を選択しました。「最初は1年生の冬に挑戦し、1次予選で敗退。翌年2度目の挑戦で、1次予選を通過できました。1次は選択式ですが、記述問題になる2次から、本腰を入れて勉強しました」と日髙さん。実は、地歴の選択は日本史。基礎知識の足りない部分は、大学入試の過去問などを解いて臨みました。「中学生のときに教えてもらったように、どうして?と問いを持ちながら勉強したため、ひとつのことから周辺まで理解を広げられたのがよかったのだと思います」。タイでの本選は全部英語で出題されるため、地理の勉強に加えて英語のブラッシュアップも欠かせないと言います。「地理を通してデータから読み解くなど多角的に考える力がつきました。せっかくのチャンスを楽しみながら、自分の力に変えていきたいです」と目を輝かせる姿に頼もしさを感じました。
・国際地理オリンピックの日本代表は本県初。「学校の先生も、質問に答えるなど応援してくれています」と日髙さん。
・大会では、記述、マルチメディア、フィールドワークの3種目の試験があり、参加者同士の交流も図りました。
≪プロフィール≫
宮崎西高校3年生。同校附属中学校で出会った先生の影響で地理に興味を抱く。高校1年生で第18回科学地理オリンピック日本選手権に参加するも1次敗退。翌年は1次通過し、2次予選で金賞を獲得。3月に日本代表に選抜される。生徒会長や応援団副団長を務め、英語ディベート部や器械体操部にも所属していた。