文化 歴史探訪!

■梅北城跡~中郷地区の城郭~
中世に築かれた館跡や城跡が多く残る都城盆地。中郷地区にある梅北城跡(梅北町)は、梅北川東側にある標高約168mのシラス台地西端部に位置しています。築城時期は不明ですが、元和元(1615)年の一国一城令により廃城となっています。廃城までの間、たびたび城主が入れ替わった梅北城。15世紀後半には島津氏、15世紀末には新納氏、天文7(1538)年には北郷氏、文禄・慶長年間の一時期(1595~1600年)は伊集院氏、庄内の乱後は、再び北郷氏が城主となりました。
江戸時代に編さんされた「庄内地理志」によると、梅北城は「飛永城」「上村城」「中之城」「新城」という4つの曲輪(くるわ)(台地を空堀(からぼり)や土塁などで区切った区画)で構成された城とされています。このうち、平成9(1997)年に新城で実施した確認調査では、幅約25m・深さ約18mの空堀や、幅約10m・高さ約3.5mの土塁などが見つかっています。
※本城跡の調査成果などは、9月12日(金)から10月14日(火)まで中郷地区公民館で開催する巡回企画展で展示予定

問い合わせ:文化財課
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