くらし 第4次えびの市男女共同参画基本計画を策定・推進しています(1)
- 1/21
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年3月号
男女共同参画社会の実現に向けて
第4次えびの市男女共同参画基本計画を策定・推進しています(1)
■目指す姿
・一人一人の人権が尊重され、尊厳をもって生きることができる社会
・固定的な性別役割分担意識にとらわれず、多様な生き方が選択できる社会
・誰もが個性と能力を発揮できる、多様性に富んだ豊かで活力ある社会
市では、男女が共に性別にかかわりなく、個性と能力が発揮できる男女共同参画社会を実現するため、えびの市男女共同参画推進条例および3次にわたり策定したえびの市男女共同参画基本計画に基づき、さまざまな施策に取り組んできました。
昨年3月には、これまでの施策の成果や課題、現状を踏まえ、さらなる男女共同参画社会の実現を目指すため、「第4次えびの市男女共同参画基本計画」を策定しました。この計画は、令和6年度から令和10年度の5年間を計画期間としています。
本市は、宮崎県内の自治体の中で最初に「えびの市におけるあらゆる差別をなくし人権を守る条例」を制定したまちです。市民一丸となって、「すべての人がその人権を尊重され、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現」を目指しましょう。
■男女共同参画社会とは
男女が互いに人権を尊重し、性別にかかわりなく、個性と能力を十分に発揮することができる社会です。
▽男女共同参画基本法の定義
「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」(男女共同参画社会基本法第2条)
■「参加」と「参画」の違い
「参加」は、ある目的を持つ集まりに一員として加わり、行動を共にすることです。「参画」は、政策や事業などの計画に加わることを意味します。
自治会などの集まりに出席するのは「参加」ですが、自分の考えを発言したり、企画・立案の段階から積極的に関わったりしていくことで「参画」になります。
■なぜ必要?男女共同参画社会
憲法には、「個人の尊重」と「法の下の平等」がうたわれており、男女平等の実現に向けて、いろいろな取り組みがなされてきました。しかし、大事な意思決定の場に女性が参画できない状況があるなど、現実の社会にはたくさんの不平等がまだ残っています。
日本は、長期間にわたる経済活動の低迷、雇用環境の悪化や少子高齢化の進展などで、社会情勢が急激に変化し、将来に不安を抱えています。この変動を乗り切るためにも、男女が性別にかかわりなく、自己の能力を自らの意思に基づいて発揮でき、あらゆる分野に対等な立場で参画し、共に責任を担う社会「男女共同参画の実現」が求められています。
■男女共同参画基本計画と関係のあるSDGsの目標5
平成27年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に含まれる、「SDGs(持続可能な開発のための国際目標)」のターゲット5として「ジェンダー平等」が掲げられています。そして、このターゲット5に関しては「ジェンダー平等の達成と全ての女性及び女の子のエンパワーメントは、すべての目標とターゲットにおける進展において死活的に重要な貢献をするもの」とされています。(国第5次男女共同参画基本計画)
■男女共同参画の関係でよく聞く「ジェンダー」って?
一般的に、生物学的な性差(セックス)に付加された「社会的・文化的に作られた性差・性別」のことを指します。この「ジェンダー」の平等を実現することが、喫緊かつ重要な課題となっています。