- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年10月号
■食事・口腔(こうくう)ケア しっかり食べましょう!
食事を抜いたり、栄養バランスの偏った食事をしたりしていると、低栄養となり体重が低下します。3食規則正しく食べることが大切です。
▽ポイント1/1日3食、バランスの良い食事を
高齢期の食生活は、1食でも欠食すると、1日に必要なエネルギーやタンパク質が不足し、低栄養につながります。
毎食、ごはん・パン・麺類などのエネルギー源となる「主食」、肉・魚・卵・大豆製品などのタンパク質が多い「主菜」、野菜・きのこ・海藻類などのビタミン・ミネラル・食物繊維が多い「副菜」をそろえることで、1日に必要な栄養をとることにつながります。
1日3食、規則正しくしっかり食べることが大切です。

▽ポイント2/タンパク質を意識して
タンパク質は、筋肉をつくるもとになります。高齢になると、タンパク質を筋肉に合成する力が衰えてくるため、タンパク質を毎食意識してとる必要があります。
肉・魚・卵・大豆・大豆製品などは毎食1~2品、牛乳・乳製品は毎日とるようにしましょう。
作るのが難しい人は、市販のおかずや魚の缶詰を上手に活用したり、配食サービスを利用したりすることも1つの方法です。
※腎不全などの持病があり栄養制限がある人は、主治医に相談しましょう。
▽ポイント3/痩せすぎに注意
高齢期になると、肥満よりも低栄養によって痩せることに注意が必要です。体重が減って痩せてくると、心身機能が低下してフレイルに陥りやすくなります。
65歳以上は、BMI(体格指数)の値「21・5~24・9」が目標範囲です。BMI18・5以下の痩せすぎの人や意図せずに半年で2kg以上痩せた人は要注意です。

▽配食サービスを利用してみませんか
市では、食料の確保や調理の困難な高齢者に対して、訪問して栄養バランスのとれた食事を提供し、在宅の高齢者の食生活の改善や見守りを行う「高齢者配食サービス事業」を行っています。申し込み条件や注意事項があります。利用を希望する場合は、市地域包括支援センター、またはお近くの在宅介護支援センターにご相談ください。
お問い合わせ:
・市介護保険課地域包括支援センター【電話】35-1112(直通)
・東部在宅介護支援センター(さくら苑内)【電話】33-2377
・西部在宅介護支援センター(えびの涼風園内)【電話】37-3085
・中部在宅介護支援センター(えびの市社会福祉協議会内)【電話】35-2800
・南部在宅介護支援センター(ほうよう内)【電話】25-3311
▽口腔体操でお口をケア
口腔機能が低下すると、低栄養や体力の衰えにつながるだけでなく、誤嚥(ごえん)性肺炎などを引き起こすこともあります。毎日の歯磨きや義歯の手入れ、定期的な歯科受診で、歯と口の状態をチェックしましょう。また、口まわりの体操やマッサージをして、口腔機能を保ちましょう。

■社会参加 つながりを大切にしましょう!
1人暮らしの高齢者にとっては、特に「人とのつながり」が重要です。周囲の家族や友人と声をかけ合い、支え合うようにしましょう。
フレイル予防の3つのポイントのうち、特に「社会参加」の機会が減少することが、フレイルの入口になるといわれています。また、運動だけでなく、趣味などのサークル活動や地域活動に参加している人の方がフレイルになりにくいという調査結果もあります。「人とのつながり」を大切にしましょう。
▽外出の機会を維持しましょう
外出は、認知機能低下の危険性を減らすだけでなく、体力の向上やリフレッシュなどの効果があります。買い物や病院、散歩、地域活動への参加など、外出の機会を維持するようにしましょう。
▽通いの場に参加しましょう
共通の趣味や目的を持つ仲間との交流や活動は、生活にハリと楽しさを生み出します。趣味のサークルや地域イベントなど、市内でもさまざまな活動が行われています。積極的に参加しましょう。

