文化 クローズアップ まちを支える人たち(196)

餅原在住 上牧正輝(かみまきまさき)(49)さん

■二つの縁と魂と
○数少ない、ごったん製作者の一人
平成16年に民俗楽器「ごったん」の製作を始めた上牧正輝さん。当時の職場で、後に師匠となる故・黒木俊美(くろきとしみ)さんと出会ったことが、ごったん製作を始めたきっかけだ。黒木さんに「ごったんを知っちょんね?一棹(ひとさお)作ってあぐっが」と言われ、初めてごったんを手にした上牧さん。その魅力にとりつかれ、黒木さんの指導のもと、技を磨いた。「黒木さんのごったんが、私のごったん作りの土台です」と話し、自ら手がけるごったんを見つめる上牧さん。そんな上牧さんは、曾祖父も、生前、ごったんを作っていたことを知った。「ごったんとの出会いは運命です。だからこそ、興味を持ってくれる人がいる限り作り続けますし、ごったんの歴史にも触れてもらいたいです」と力を込める。師匠・黒木さんや曽祖父との縁が生んだ、ごったん製作の道。二つの縁への感謝を胸に、これからも魂を込めてごったん製作に向き合い続ける。