文化 ちょこっとひと息。今月のハニワ

「犬形埴輪」
犬形埴輪は狩りの様子を表しているとされ、狩りの対象である猪や鹿の埴輪とともに作られます。この埴輪は重心を後ろ脚にかけ、飛び掛かるような様子やしっぽを巻き上げているような痕跡も残っており、狩りの最中の様子を表したと考えられます。また首輪も残っており、人に飼われ一緒に狩りに行っていたことが分かります。犬は縄文時代から人のパートナーとして生活を共にしてきたことが分かっていますが、この埴輪からも昔の人と犬との関わりが読み取れます。