くらし [町の話題] みさと地域医療塾が開催されました

11月9日(土)に南郷多目的研修センターにおきまして第12回目となる「みさと地域医療塾」が開催されました。
当日は、県内より72名の参加者のもと「地域医療と救急医療を考える」をメインテーマとして開催されました。
開催地である美郷町より田中秀俊町長の挨拶や市成典文宮崎県福祉保健部次長の来賓挨拶の後、主催者である金丸吉昌総院長の挨拶が続きました。
前半は、「医師からの声」としまして、県内の医療機関に勤務する自治医科大卒業医師の現場での取り組みや各医療機関における救急医療の現状について紹介がありました。
その後、宮崎大学医学部附属病院救命救急センターセンター長の落合秀信先生による基調講演が行われ「いま、地域の救急医療が熱い!」と題して、宮崎県の救急医療の現状とこれまで宮崎県が取り組んできた救急医療に関する取り組みなどの紹介がなされました。ドクターヘリの導入により救急医療の体制が格段に進歩した事例や県内の主要な中核病院をネットワークで循環させることで山間部やへき地での救急需要にも、都市部と遜色なく対応が出来る体制が作られていることなど、現在の宮崎県が置かれている救急医療体制について詳しく解説がなされました。
後半は、シンポジウムが開催され、美郷町で民間救命救急活動を展開しているJEMSによる活動報告や宮大医学部在籍の宮本美由貴先生による「宮大地域枠医師の現状」の紹介のほか、小林市の市民団体「地域医療を考える会」からは、民間目線での地域医療への取り組みが紹介され多くの参加者の共感を得る内容となりました。また、県庁医療政策課からは中山間地域における医療デジタル化の進展状況についても紹介がなされ、参加者は興味深く聴講している様子でした。
今年度は「地域における救急医療」をテーマとして、へき地医療が抱える課題を救急医療の観点から検証しながら将来に繋がる提言などを多くいただくことが出来ました。参加者からも活発な意見交換がなされ、地域医療、救急医療の未来に建設的な意見を多く拝聴できたことは今回の医療塾の大きな収穫となりました。
参加いただきました皆さま誠にありがとうございました。