くらし 〈令和7年度当初予算〉住みたい 訪れたい“選ばれるまち”の実現に挑戦する積極予算(1)
- 1/65
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県鹿児島市
- 広報紙名 : かごしま市民のひろば 2025年(令和7年4月号)695号
今年度の本市の一般会計・特別会計・企業会計を合わせた当初予算は、5,142億円。このうち一般会計当初予算は2,954億円で、前年度と比べて4.5%増の過去最高の予算規模となりました。
令和7年度が始まり、私の市長としての2期目4年間の実質的なスタートを切りました。
我が国では、世界に類を見ないペースで人口減少と少子化が進行し、本市でも今後さらなる人口の減少が見込まれています。人手不足や消費市場の縮小など、地域社会への深刻な影響が懸念される中、どのような選択を行い、行動していくかが、今まさに問われています。
本格的な人口減少時代を乗り越えていく上で、今年度は極めて重要な4年間の始動の年です。過去最高規模で編成した予算には、目下の最重要課題である物価高騰対策とともに、持続可能で豊かな鹿児島市を次の世代に引き継ぐため、先を見据えた、「選ばれるまち」の実現に積極果敢に挑戦する諸施策を盛り込みました。
稼ぐ力の向上やICT(情報通信技術)による住民サービスの仕組みの変更、子育て支援の一層の推進やこどもまんなか社会の実現をはじめ、認知症の人やその家族を社会全体で支える取組、本市のオンリーワンの魅力を生かした体験型観光の充実などを進め、若い人や子育て世代、高齢者の皆さん、国内外の人々などすべての方々に“住みたい”“訪れたい”と感じていただける「選ばれるまち」を目指します。
私は市政の舵取り役として、しっかりと時代の潮流を読み取り、市民や事業者の皆さまをはじめ、本市に想いを寄せる方々との多様なつながりを推進力としながら、課題を未来へ先送りすることなく正面から向き合い、本市を力強く前に進めてまいります。市民の皆さまのより一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
鹿児島市長 下鶴隆央
[1]“選ばれるまち”を実現するための重点的な取り組み
本市の成長を強力にけん引する重点的な取り組みを中心に、直面する課題に的確に対応しつつ、将来を見据えたまちづくりを進めます。
◆時代の潮流を的確に捉え、多様な“つながり”を力に“選ばれるまち”を実現
◇若い世代・子育て世代に
・地域の稼ぐ力の向上
・子育て支援の推進
・スポーツを中心としたエンターテインメントの促進 など
◇高齢者など多くの世代に
・認知症の人やその家族への支援
・ICTを活用した便利な市役所づくりの推進 など
◇世界中の人々にワクワクを
・街なかのにぎわい創出
・体験型観光の充実
・観光資源を生かしたまちの魅力向上 など
◇人口減少時代に持続可能なまち
・交通ネットワークの形成
・ゼロカーボンシティの推進 など
→『つながる人・まち 彩りあふれる 躍動都市・かごしま』
[2]一般会計当初予算2,954億円の内訳
◆”歳出”で最も多いのは、子育て支援や高齢者の医療などに使われる民生費約1,603億円で、一般会計当初予算全体の約半分を占めています。
◆”歳入”で最も多いのは市税で、定額減税の影響が減少したことや給与所得の増による個人市民税の増などで、昨年度に比べ42億円の増となり、過去最高額となりました。
問合せ:財政課
【電話】216-1155【FAX】216-1162