- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県指宿市
- 広報紙名 : 広報いぶすき 2025年6月号
■南指宿中へ大型時計を贈呈 新たな時を刻む
南指宿中学校への屋内運動場用時計の贈呈式が3月21日に同校で行われました。使用されていた時計が故障したことを聞きつけた同校出身で有限会社大村産業の大村義一(おおむらよしかず)代表取締役が中心となり、地域貢献活動に取り組む株式会社鹿児島銀行と連携して贈呈したもの。大村代表取締役は「子どもと孫も卒業した学校。大切に使ってもらえたら」と話し、同銀行の梅木博史(うめきひろし)谷山支店長は「これほど大きな時計の贈呈は初めて。役に立ててうれしく思う」と話しました。
■地域おこし協力隊員が退任 棚田の保全に尽力
地域おこし協力隊員の神野正樹(じんのまさき)さんが退任を迎え、3月24日、市長に報告しました。神野さんは令和2年10月から尾下・新永吉地区の棚田の保全・活用を担当。作り手がおらず、休作していた水田で米作りに取り組み、棚田保全のための石積みワークショップや米作り体験を行うなど大きな功績を残しました。神野さんは「たくさんの人の協力で活動ができた。今後も指宿で米作りをしたい。後任の小柗隊員には周りも楽しませて活動してほしい」と話しました。
■女子サッカー全国大会制覇 全国の舞台で輝く
1月12日に行われた第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で優勝した藤枝順心高校サッカー部(静岡県)に所属する尾辻夏奈(おつじかな)さん(温湯)が3月25日に市長に報告しました。尾辻さんはディフェンダーとして大会通算6得点とチームに貢献し、チームは相手を無失点に抑えながら通算39得点し、全国制覇を達成しました。尾辻さんは「教え込まれた考えるサッカーが強さの秘訣(ひけつ)。進学してその後にプロを目指したい」と話しました。
■新中学生に反射タスキを贈呈 安全に役立てて
指宿地区安全運転管理協議会から新中学1年生への反射タスキ贈呈式が4月2日に指宿庁舎で行われました。進学に伴い部活動などで帰宅時間が遅くなる生徒の事故防止に役立ててもらおうと同会が毎年行っている取り組み。市内の新中学1年生292人に反射タスキが贈られました。後迫芳周(うしろざこよしちか)会長は「夜に自転車を運転する時は、反射タスキとヘルメットを着用し安全に気をつけてほしい。自分が使わなくなった反射タスキは家族で使ってほしい」と話しました。
■指宿鰹節がGI登録 指宿鰹節の発展を
指宿鰹節が地理的表示登録産品に登録され4月2日に市長に報告しました。地域の農水産物や食品などの特産品を保護する目的で農林水産省が認定するもので、指宿鰹節は明治時代からの伝統的な製造法を守り地域に深く根ざしていることが高く評価されました。山川水産加工業協同組合の國澤伸二(くにさわしんじ)代表理事組合長は「和食が海外に浸透する中、粗悪な品と指宿鰹節が区別できるよう認定をいただいた。これからもブランド力を高めていきたい」と話しました。
■いぶすきブルワリーがオープン 学校跡地が新たな観光拠点に
旧徳光小学校跡地を活用した株式会社今宮のクラフトビール醸造所の「いぶすきブルワリー」が完成し、4月3日にオープンセレモニーが行われました。同社はクラフトビールを作る醸造所とオクラなどの地元野菜を使用した軽食を提供する飲食店「廃校キッチン麦と庭」を旧校舎に新設。セレモニーに合わせて設備の見学や提供される軽食の試食会も行われました。今奈良孝(いまならたかし)代表取締役は「新たな観光拠点となり、地域がにぎやかになるように力を尽くしたい」と話しました。