くらし 自立支援協議会だより

■子育ち支援「種子島四葉の会」と「やくたね五葉の会」について
熊毛地区でも人口減少と少子高齢化が急速に進んでいます。
50年前の種子島の年間出生数は800人を超えていましたが、半世紀経った現在は100人足らずとなっています。将来は限界集落にまっしぐら、少子化対策は喫緊の課題になっています。このような渦中、平成29年9月に子育ち支援種子島四葉の会を、令和6年8月にやくたね五葉の会を立ち上げました。

《子育て支援と子育ち支援》
子育て支援は、子どもを育てる親を支援するというのが主体で、教育費の無償化やこども医療費の窓口負担ゼロなど行政主導の財政的支援(物の支援)が中心です。一方子育ち支援とは、主役は子ども達であり、大人が子どもの成長発達を支援する(心の支援)というものです。物心両面の支援ががっちり噛み合うことが地域力の証と言えるでしょう。

《生きづらさを抱える子ども達》
障がいを持って生まれた子ども達、いじめや不登校、虐待などで身体的、精神的に悩み苦しんでいる児童生徒が少なくありません。自宅と学校以外の居場所も少なく、ひきこもりやゲーム依存など、支援が必要な子どもたちが増加しています。

《頼れる大人の存在》
そんな子どもたちにとってキラキラと輝く頼りになる大人の存在が不可欠です。輝く所に人は集まります。子ども達に関わる仕事をしている医療、教育、保健、福祉の四分野の有志が集まり立ち上げたのが四葉の会です。種子島四葉の会は2か月に一度、偶数月に西之表と中種子で交互開催。やくたね五葉の会は、屋久島と種子島にしか自生していない絶滅危惧種であるヤクタネゴヨウに因んで命名しました。
年1回8月に屋久島と種子島で交互開催としています。今年は種子島で8月30日(土)開催予定です。
一度立ち寄ってみませんか?

文責:田上診療所(種子島医療センター小児科)岩元二郎
問合せ先:田上診療所 事務長 濱添信人
【電話】27-0325