くらし 垂水市に愛を込めて 地域おこし協力隊レポ(1)

Vol.12 special版

■特集!地域おこし協力隊が垂水市に初めてやってきて、1年が経ちました。
◆地域おこし協力隊
人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を自治体が積極的に受け入れ、最長3年間の任務期間中に地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を目指す取組みです。
隊員:高櫻健一(けんいち)さん
隊員:岡田径子(みちこ)さん

※「高櫻健一(けんいち)さん」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

○この1年を振り返って
本市では、近年増加傾向にある外国人と、地域住民との橋渡しを行い、対等な立場で共に生きていく共生社会の実現を目指すことを目的に、地域おこし協力隊の制度を活用して、令和6年度から、垂水市多文化共生まちづくりコーディネーターを2人配置しました。本市では初の地域おこし協力隊となります。
本誌で連載する「地域おこし協力隊レポ」でご紹介してきた通り、同隊はこの1年間、様々な場所で活躍され、本市の活性化に努めていただきました。
本特集では、改めて、同隊が活動してきた1年間の内容を振り返るとともに、同隊員や、活動に関わってきた本市在住の方々へのインタビューをご紹介します。

【01】あなたはしっちょっけ?(Do you know?)
Q:垂水市在住の外国人は何人いるの?
A:令和7年3月31日(現在)で、487人の外国人の方が在住しています。今後も外国人の方が増加する傾向にあると考えられ、同隊の活躍が期待されています。

垂水市外国人人口の推移

【02】活動を報告すっど!(Activity Report)
地域おこし協力隊の多文化共生まちづくりコーディネーターが行ってきた活動について、大きく5つに分けてご紹介します。

《1.日本語教室/Japanese Language Class》
やさしい日本語の習得のために行うものです。日本語習得レベルや事業所の勤務時間等を勘案のうえ、数回に分け実施しています。
○授業内容
令和6年5月から始まった、日本語の文法、文字、日常的に使う会話などが学べる教室です。

○令和6年度実施報告〔全68回開催〕
(1)毎週火曜日に18時から20時まで、垂水市市民館で実施。
(2)毎週木曜日に18時から19時まで、19時から20時までオンライン形式で実施。
(3)毎週金曜日、個別に依頼のあった事業所にて実施。(事業所勤務時間終了後)

●日本語教室に参加したい方
予約制になっていますので、垂水市役所企画政策課政策推進係までお気軽にお電話ください!
【電話】0994-32-1111(内線245)

《2.共生社会に向けた活動/Initiatives for a harmonious society》
垂水市で暮らす中で、外国人の方が抱える悩みや相談、自転車を多く使用する外国人の方へメンテナンススペースを設置する等、様々な面でのサポートを行っています。
○主な活動内容
(1)SNSを活用した常時の悩みや相談を受付。
(2)ゴミ出しについての支援(張り紙の掲示等)。
(3)不要な洋服等を希望する外国人へ配布。
(4)FMラジオへ外国人の方と一緒に出演。
(5)広報誌での活動紹介。

《3.交流イベント/Social event》
外国人と地域住民との交流を深めるためのイベントや、外国人だけでなく、地域の皆さんにも楽しんでいただける数々のイベントを企画しています。また、既存のイベントにも参加し、地域を盛り上げる一翼を担っています。
○外国人と地域住民との交流イベント
・クリスマスイベント
・日本文化体験イベント
・たるみずふれあいフェスタへの出演
・地区公民館での行事への参加(餅つき等)等

○外国人相互の交流を目的としたイベント
・日本語教室受講生の交流イベント 等

○地域住民を対象としたイベント
・アロマをテーマとしたイベント
・「おかたづけ」をテーマとしたイベント 等

《4.ネットワークの構築/Network building》
連携を図るための関係づくりをしています。
○主な活動内容
(1)SNS(Facebook)による外国人用のネットワークを構築。
(2)外国人を雇用する事業所間のネットワーク構築について呼びかけ。逐次増加に向け働きかける予定。

《5.外国人の安心安全のための活動/Activities for the safety and security for foreigners》
外国人の方が災害時等に安心安全に過ごせるよう取り組んでいます。
○主な活動内容
(1)4.のネットワークを活用した災害情報等の発信。
(2)垂水市総務課との連携。(避難訓練への参加等)
(3)転入時の防災アプリ紹介。