くらし 【特集】和食の魅力、再発見(1)

ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」。正月はおせち料理やお雑煮といった和の食文化に触れる機会があったのではないでしょうか。しかしよく考えてみると、和食とはそもそも何を指すのでしょう。日本人でも、意見が分かれるのではないでしょうか。
今回は、第一工科大学の留学生3人に、和食のイメージや好きな日本食などについてのインタビューを行い、和食の料理人と食育のプロからも和食の特徴や素晴らしさについて話を聞きました。世界へ広がる和食の魅力をのぞいてみましょう。

―和食はどういうイメージですか。
[サイラス]和食という言葉は初めて聞いた。
[パワン]和食って、古くからある日本の料理って感じかな。代表的なものはすし。ラーメンは中国のイメージもあるし、カレーはインドが発祥、っていうイメージがある。
[ミン・ター]私の印象では、天ぷらとかしゃぶしゃぶ、焼肉は近いものが他の国にもあるけど、食べ方が違う。すき焼き、すし、かつ丼とかは日本にしかないイメージ。

―天ぷらみたいなものは母国にもありますか。
[ミン・ター]揚げ物料理という意味ではミャンマーにもある。
[パワン]ネパールの天ぷらみたいな料理は、塩や唐辛子などの調味料を具材に混ぜこんでいて、そのものに味が付いている。それをソースで食べる。
[サイラス]ケニアにも揚げ物料理はある。小麦粉でできた生地の中にひき肉や野菜を入れて揚げる「サモサ」。おいしいよ。

―“だし”は、母国にもありますか。
[ミン・ター]ミャンマーで、だしに一番近い調味料と言えば「ナンプラー」。他には、魚で作ったみそみたいな「ンガピ」。でも、ナンプラーやンガピは魚由来なので、日本のみそなどとは違ってベジタリアンの人は食べられない。
[パワン]だしはない。味付けは塩、レモン、チリソ―スとか。あと、ペースト状の調味料「チャツネ」もよく使う。
[サイラス]ケニアにもだしはない。日本のだし、おいしいよね。

―日本の食事で驚いたことは。
[ミン・ター]ミャンマーでは、音を出して食べるのはだめ。日本は静かな印象があるから、初めてラーメン屋に行った時に、みんな音を立てて食べていてびっくりした。でも、今は自分もラーメンを食べるときは音を出して食べてます(笑)。すする時に適度に麺の温度が冷まされて食べやすいから。
[パワン]納豆。最初は「日本人、こんなすごいにおいの物を食べるんだ」と驚いた。初めは食べられなかったけど、美容に良いと聞いて、かっこよくなりたいから食べるようになった。今ではキムチ納豆とかよく食べてます。
[サイラス]日本人は「いただきます」って言ってから食べるの、自分の国の文化をちゃんと守って立派だよね。そんな言葉を言ってから食べる国は他にはあまりないと思う。

―好きな日本食を教えてください。
[サイラス]うどんとカレーが同じくらい大好き。うどんは、だしが利いていておいしいし、消化がいいのでよく食べる。カレーも食べたことなかったけど、ちょうどいい辛さで、すぐに好きになった。
[パワン]僕はすしですね。ネパールでも、日本のすしは有名だったけど、食べたことはなかった。マグロをしょうゆにつけて初めて口に入れた瞬間、マグロとしょうゆのミックスされた味が口中に広がって、一瞬で好きになった。でもわさびはすごかったね。口に入れたら鼻水や涙が出て、頭が爆発するみたいになった(笑)。でも、今は慣れたから、ちょっと付けて食べると、さっぱりしておいしい。
[ミン・ター]そばが好き。もともとミャンマーでも麺が好きで、日本ではそばを食べてすぐにはまりました。日本の麺料理は、麺とスープがうまく調和してる感じがする。ざるそばなど、麺自体のおいしさを楽しめる料理もあるし、そうめん流しみたいに、食べ方自体を楽しむ物もあって、食を楽しむ方法が幅広い。日本の行く先々で、麺料理の店を調べて楽しんでます。

(1)チェボティビン・サイラス・キプラガトさん(22)
ケニア出身第一工科大学環境エンジニアリング学科3年
※1位:うどん 2位:カレー 3位:ラーメン 4位:焼き鳥 5位:お好み焼き

(2)アリヤル・パワンさん(25)
ネパール出身第一工科大学環境エンジニアリング学科2年
※1位:すし 2位:焼肉 3位:カレー 4位:焼き鳥 5位:そば

(3)カン・ミン・ターさん(22)
ミャンマー出身第一工科大学情報・AI・データサイエンス学科2年
※1位:そば 2位:ラーメン 3位:焼肉 4位:しゃぶしゃぶ 5位:すし
※好きな日本食ベスト5。