しごと 霧島の農業をミライへ「次世代農家探訪」

拵(かこい)沙也香さん(36)国分出身、溝辺町在住。
就農7年目。拵(かこい)畜産代表。
営農類型:生産牛
営農規模:親牛50頭・子牛30頭

溝辺町竹子(たかぜ)の広い牧場で、夫婦で牛を飼養しているのが、拵(かこい)沙也香さん(36)です。実家が繁殖農家だったこともあり、高校卒業後は周囲に勧められ、畜産試験場で研修生として繁殖経営のノウハウを学びました。
研修終了後、繁殖農家になる覚悟を決めた拵さん。「竹子の皆さんの応援があって今があります」と話すとおり、牛舎敷地や牧草を育てる畑の紹介など、地域の人たちの支援を受け独立の夢をかなえました。「最初は一輪車とスコップしかなく、全て手作業でした。機械を導入して牧草のロールができた時は、努力が報われた気がして涙が出ました」と当時を振り返ります。
牛と日々全力で向き合う一方、4児の母として育児にも奮闘中の拵さん。「牛を見て子どもを見て。大忙しですが〝大好き〟に囲まれて幸せです」と話します。「牛たちがストレスなく、伸び伸び健康に育ってほしいです」とほほ笑みながら、今日も愛情深く牛の世話に汗を流します。

■経営発展を支援する、担い手経営発展等支援事業
10頭から始め、今では50頭の親牛を飼養している拵(かこい)さん。当初の牛舎が手狭になり、新しく牛舎を建てるときに活用したのが担い手経営発展等支援事業でした。「自己資金だけでの牛舎建設は難しかったので、補助金があってとても助かりました。この牛舎整備が、牛たちの質の高い生育環境を保つことにつながっていると感じています。施設導入などを考えている人は、市に相談してみては」

問合せ:農政畜産課
【電話】64-0882

※令和7年度の事業申し込みは終了しました。例年4月に申し込みを受け付けています。