くらし 霧島山と錦江湾の魅力再発見「霧島ジオパークの旅」vol.15

〜山で幸せ、海で幸せ〜

日本で最初の国立公園・霧島錦江湾国立公園がある霧島市。市内全域の自然や文化などは霧島ジオパークとして、日本ジオパークに認定されています。霧島山や錦江湾をはじめとする、魅力あふれるスポットを紹介します。

■登ればきっと好きになる白鳥山
四季や霧島山の植生などを楽しめ、登山経験のない人でも挑戦しやすい山です。

▽さまざまな動植物や美しい景色などで人々を魅了する霧島山。今回は、自然公園財団えびの支部の相良望人(さがらもと)さんに、白鳥山の魅力を聞きました。
標高1,363mの白鳥山は、片道1時間程で登ることができ、初めて登山する人にもぴったりの山です。気軽に挑戦できるコースですが、山頂からは火口湖である白紫池(びゃくしいけ)や硫黄山の噴気、その先の韓国岳(からくにだけ)を一度に望むことができます。その眺めに誰もが魅了され、登頂の達成感を得られますよ。
道中にも登山を楽しむポイントがあります。春はハルゼミの合唱、夏は広葉樹のみずみずしい新緑、秋は紅葉やススキ、冬は留鳥であるエナガの群れに出合いやすく、目でも耳でも楽しめます。植生もユニークで、誕生して間もない火山周辺の痩せた土地に自生するアカマツや、植生の遷移が進んだ場所にはブナなどの広葉樹が見られ、植生の転換を垣間見ることができます。
恵まれた環境から、年齢や登山経験を問わず愛される白鳥山。登山中に初めて見る動植物と出合ったら、えびのエコミュージアムセンターで確認してみてくださいね。

※登山情報の詳細は本紙PDF版13ページをご覧ください。