イベント 平和を願ってー 戦没者慰霊塔を巡拝 ー

10月26日、市内3カ所の戦没者慰霊塔にて、遺族会などの参列のもと、戦没者追悼式を行いました。
有明町戦没者慰霊塔での追悼式では、伊﨑田小学校6年生の3人が参列し、立和田優雅(ゆうが)さんと井畑尚(なお)さんが平和へのメッセージを発表後、岡本颯真(そうま)さんが平和への願いを込めた折り鶴の献納を行いました。

■平和へのメッセージ
伊﨑田小6年 立和田 優雅
1945年から67年後の8月15日、終戦記念日。その日にぼくは生まれた。誕生日を祝ってもらう一方で、その日がつらく悲しい戦争の終わりを意味する特別な日であることを知った。原爆投下、沖縄戦、終戦宣告、戦争は多くの命を奪い、人々に深い傷を残した。ぼくが生きる今の日本は平和で、何一つ不安はない。しかし、世界に目を向けると、今も戦争が起きている。建物が破壊され、親を、子を殺され泣き叫ぶ人々。目をおおいたくなるようなニュースが毎日流れる。戦争は何一つ良いことなどない。もうすぐ終戦記念日。ぼくの誕生日であり、決して忘れてはいけない特別な日だ。ぼくたちにできることは、過去の戦争から学び、二度と戦争を繰り返さないという決意を伝えることだと思う。全校児童と各家庭で折鶴を折りました。一羽一羽に平和への願いを込めて。戦争で犠牲になった方々の安らかな眠りと、世界平和を祈っています。

■平和へのメッセージ
伊﨑田小6年 井畑 尚
去年の夏、私は母に誘われて初めて戦争映画を見ました。戦争のことはまだ授業で習っていなかったし、あまり興味のなかった私は、最初はただ退屈そうに見ていました。しかし、映画が進むにつれて、その光景は想像を絶するほどの悲惨なものになっていきました。アメリカの攻撃で、一瞬にしてたくさんの人が命を落としました。親と離れ離れになる子供、逃げられなくなったお年寄り、けがで動けなくなって死にそうな人。食べるものもなく、生き延びるのがやっとという状況でした。私は、胸が張り裂けそうでした。これまで「地獄」という言葉は軽い気持ちで使っていたけれど、本当の地獄とはこういうことなのだと実感しました。映画が終わったとき、私とお母さんは涙でぐしゃぐしゃになっていました。自分がなんて幸せなんだろうと、心から感謝しました。今も地球のどこかで戦争が起きていることを知っています。この世で一番大切なのは、尊い命と平和な暮らしだと、私は強く思います。一日でも早く世界中のみんなが平和に暮らせることを願うとともに、毎日幸せに暮らせていることに感謝したいと思っています。そして、二度とこのような悲しい戦争が起きないように、私はもっと勉強して、戦争について知りたいと思いました。そして、平和のために自分が何ができるのか考えて行動したいと思います。