- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県志布志市
- 広報紙名 : 市報しぶし 2025年9月号
■気になったから聞いてみた#05
『自宅で元気に過ごす秘訣!』
9月の第3月曜日は敬老の日です。
年齢を重ねても、自宅で楽しく暮らすことができている方に元気の秘訣を聞いてみたい!と思い、徳元秋子さん(志布志町安楽)を取材しました。
―自宅で快適に暮らすために
現在私は、一人暮らしをしています。夫が亡くなって今年の7月で20年が経ちました。時折、子どもたちが帰省することはありますが、単身生活はもう20年以上となります。今月で90歳になります。
(手に持っているペンダントを指し)このペンダントのボタンを押すと、緊急通報となります。緊急通報システムを設置していて、見守ってもらっています。テレビと連動したシステムも設置しているため、私が朝起きてテレビを見ることで、事業者さんは私が起きたことを確認していると思います。
冷蔵庫には、緊急医療導入キットも入れています。かかりつけ医療機関や家族の連絡先など書いた紙が入っていますよ。扉に目印となるシールも貼ってあるので、救急隊の方も気付いてくれると思います。
食料品などは、市内の移動スーパーを活用しています。家まで来てくれるんですよ。だいたいの買い物はできるので大変助かっています。
移動に関してはチョイソコしぶしもずいぶん活用しましたよ。昨年骨折した影響で、今は歩行器を使用しているため利用できていませんが、通院などでお世話になりました。現在は、かかりつけの先生が往診に来てくださっていますので、安心した生活を送ることができています。
―周囲の支援に感謝
私は、これまで食生活改善推進員や地域の高齢者サロンの代表などを務めてきました。そのときのメンバーや友人たちが送迎や見守りなど、さまざまな支援をしてくれます。大変ありがたいです。周囲の支援に感謝して、このまま一生自宅で暮らし続けたいです。
―徳元さんの元気の秘訣は
私は自分で決めたことを毎日しっかりやり遂げないと気が済まない性格なんです。朝起きてからの行動も決まっています。ころばん体操で体を動かした後は、じっくり1時間かけて新聞を読むようにしています。その後は、脳トレや散歩などに取り組んでいます。
朝食も毎日決まったものを食べています。パン、牛乳、バナナ、野菜、青汁は定番です。昼と夜は、自炊してご飯を食べます。空いた時間ができると、庭の掃除をしたり、手芸をします。信号機の3色を使った交通安全のお守りも作り続けていて、私の年の数だけ作っています。そのため、年々製作数は増え、ついに今年は90個作りました。いつも志布志警察署に提供し、交通安全運動に役立てていただいています。
私は、人生でやり残したことはないと思っています。これまでに色々な経験をすることができましたから。それも、周囲の皆さんの支えがあったからだと思っています。
―これからも生きがいを求めて
先日は、子や孫たちが卒寿祝いの機会を設けてくれました。にぎやかな時間で、私も元気が出ました。
私はこれからも「今日やると決めたことはその日のうちに必ずやる」。このことを貫いて生活しようと思っています。今日は何をしようか、明日は何をしようか。考えることが楽しみです。
今日はいろいろ話を聞いてくれてありがとう。楽しかった。これからも近くに来ることがあったら、立ち寄って声をかけてちょうだいね。
