- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県南大隅町
- 広報紙名 : 広報南大隅 令和7年9月号
認知症は誰にでも起こりうる可能性があり、早めに備えておくことで、いざという時に慌てずにすみます。
「もしも」の準備は、悲観ではなく“自分らしく生きるための前向きな選択”。今だからこそ、できることを一緒に考えてみませんか。
■備えのポイント
(1)健康と医療の準備
・かかりつけ医への相談
認知症の備えは、まず身近な医師への相談から。日頃の健康を把握している医師なら、物忘れなどの変化にも気づきやすく、早期対応につながります。
・認知機能のチェック
町の健診や「もの忘れ外来」を受診する際も、まずはかかりつけ医に相談をしましょう。
適切な検査や受診先を紹介してもらうことで、今の状態を正しく把握できます。
(2)暮らしとお金の整理
・大切な書類の整理と共有
保険証、通帳、印鑑などの保管場所を家族と共有しておくと安心です。
・財産管理の準備
任意後見制度など、自分の意思を守る制度を知っておきましょう。
(3)家族との話し合い
・「どう暮らしたいか」を伝える
自宅で過ごしたい、施設を希望するなど、自分の思いを家族に伝えておくことが大切です。
・介護の希望や連絡体制を共有
誰に連絡してほしいか、どんな支援を望むかを話し合っておきましょう。
(4)地域とのつながり
・地域包括支援センターを知っておく
困ったときの相談窓口として、気軽に活用できます。
・認知症カフェや交流の場に参加する
同じ悩みを持つ人と話すことで、気持ちが軽くなることもあります。
■心がまえ…認知症になっても「自分らしく」
認知症になっても、すべてを失うわけではありません。
できることはたくさんありますし、周囲の理解と支えがあれば、穏やかに暮らすことができます。
「助けてもらうことは恥ずかしいことではない」そう思えるだけで、心が少し軽くなるかもしれません。
◇相談窓口
南大隅町認知症初期集中支援チーム
・南大隅町地域包括支援センター【電話】0994-28-1333
・肝属郡医師会立病院 地域医療室【電話】0994-22-3111
問い合わせ先:役場 地域包括支援センター
【電話】28-1333