くらし 公立病院だより

■医療被ばくについて
『被ばく』というと、原爆・原子力発電所や病院での被ばくのような人工放射線によるものが連想されると思います。しかし、大気中や宇宙線など様々な種類の放射線が自然界にも存在し、私たちは普段の生活で常に被ばくを受けています。どちらの放射線も触れることも見ることもできないことに加え、広島・長崎の体験や原子力発電所の事故などから被ばくに対して不安に感じる方も多くいます。
当院で放射線を使用して行う検査は、骨密度測定・X線撮影(レントゲン)・X線CT検査・X線透視検査です。こういった検査などの医療行為によって、患者さん本人や介護・介助者が受ける被ばくを医療被ばくといいます。私たち放射線技師は、診断できる画質を保ちつつ、患者さんの体格や年齢に合わせて必要最低限の放射線を使用し、被ばくする部位も必要最小限になるように管理しています。検査で使用する放射線は健康被害を誘発する量よりはるかに少ないため、医療被ばくによる発がんのリスクより、喫煙・飲酒や塩分の摂り過ぎなどの生活習慣による要因での発がんのリスクの方が高いと言われています。また、年に数回検査を受けることを気にされる方もいますが、放射線によって損傷した細胞は数日で修復・再生する能力があるため検査に使用する少量の放射線による影響は蓄積しません。
診療における放射線の利用は、被ばくによる健康被害のリスクよりも、検査で病気やけがを早期に発見することができるメリットが十分に大きいと判断される場合に行われます。放射線を使った検査に不安がある場合は、主治医・放射線技師にご相談ください。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。

野田先生の診療日:2日(月)午後~6日(金)午前・16日(月)午後~20日(金)午前
中島先生の診療日:5日(木)
陳先生の診療日:16日(月)~20日(金)…予定
荒井先生の診療日:23日(月)~25日(水)…予定
徳山先生の診療日:26日(木)~27日(金)…予定
当番医:8日(日)

■訃報
病気療養中であった徳永正朝院長が、10月27日にご逝去されました。故人の生前の功績を偲ぶとともに、謹んで皆さまにお知らせ申し上げます。

診療放射線技師 井上 史央里

公立種子島病院
【電話】26-1230