- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県知名町
- 広報紙名 : 広報ちな 2025年11月号
■SEP 15
◇在バンクーバー日本国総領事の髙橋さん来島
9月15日、カナダの在バンクーバー日本国総領事の髙橋良明さん(60才)が、135年前に難破座礁したカナダの帆船「リジー・C・トゥループ号」のモニュメントがある芦清良字のウジジ浜公園を訪れ、カナダと沖永良部島のつながりを確認しました。
同船は、1890(明治23)年9月22日に長崎からアメリカへ向かう途中、台風に巻き込まれウジジ浜沖で座礁し、船員22人のうち10人が行方不明、12人が地元住民によって救助されましたが、船長と水夫はまもなく死亡しました。生存した10人は地元住民の手厚い治療と介護で無事帰国の途に就いたとされています。
2000(平成12)年9月には、町や関係団体が協力し、「トゥループ号110年祭」をウジジ浜で開催し、当時の駐日カナダ大使や遭難した乗組員の遺族らが参加して犠牲者の追悼を行い、髙橋さんの妻・孝代さん(58才)は、和泊町の出身で25年前の記念祭に通訳ボランティアとして参加していました。
この日は、記念祭の開催に関わった林富義志さん(75才)などの7人の方々と交流し、記念祭開催の経緯や関連イベントの様子を聞きました。
■SEP 22
◇芦清良字、犠牲者を追悼〜地元住民が集まり慰霊祭〜
9月22日、ウジジ浜公園にて、1890年9月22日にウジジ浜沖合で遭難したカナダ帆船「リジー・C・トゥループ号」の犠牲者を追悼する式典(主催:芦清良字)が開催され、地元住民を中心に関係機関合わせて約70名が参列しました。
トゥループ号遭難から110年にあたる2000年に、ウジジ浜に公園が整備され、町や関係機関が協力して記念祭を開催して以降、同字主催で毎年行っています。
この日は、110年祭を機に設置された帆船のモニュメントに日本とカナダの国旗が掲げられました。参列者は、モニュメントの下に花を手向け、犠牲者の冥福を祈りました。
同字の山本区長は、「135年前に島の先人たちが危険を顧みずに異国の人々を救助した事実は、語り継ぐべき島の財産だ」と話していました。今井町長は、「観光名所としてだけではなく、ウジジ浜が人の在り方を考える場所になってほしい」と語っていました。
■SEP 22
◇交通安全パレード
9月22日、あしびの郷・ちなにて「知名町交通安全パレード出発式及び街頭キャンペーン」が開催されました。
出発式後は、知名小学校マーチングバンドを先頭に、沖永良部警察署・知名町議会・区長会・交通安全母の会・交通安全協会等、約60名がパレードを行いました。
知名小学校マーチングバンドの顧問である尾平野先生は、「これからも子どもたちが安全に過ごせるまちづくりを願っております」と話していました。
■SEP 24
◇更生保護サポートセンター開所
9月24日、和泊町中央公民館にて、南大島保護区サテライト型更生保護サポートセンター開所式が行われました。
両町の保護司が地域の関係機関・団体と連携しながら犯罪や非行を防止し、「更生保護活動」を行うための拠点施設で、これまで保護司の自宅で行われていた相談等を同施設で行うことで、保護司やその家族の負担が軽減され、円滑な活動に繋がることが期待されます。
■SEP 24
◇県図画作品展「市長会会長賞」受賞
9月24日、教育長室にて鹿児島県図画作品展(主催:鹿児島県美育協会)「市長会会長賞」の授賞式を行いました。
受賞したのは田皆中学校3年生の田中琉介さんで、画用紙いっぱいに大きく描かれた自転車の後輪の向こうに校舎が見えるという作品について、「母のアドバイスからヒントを得て、猫の視点を意識しながら、構図を工夫して描いた」と制作秘話を話していました。
受賞後に、「今後も絵について学び続けたい」と話していた田中琉介さんのこれからの作品が楽しみです。
