文化 那覇市歴史博物館

■初展示「琉球使節行列図」(1832年)
琉球から江戸幕府の将軍へあいさつのために江戸へ行くことを「江戸立ち」といいます。江戸立ちは、将軍や琉球国王が代替わりした時に行われました。新たな将軍が就任したときの使節を慶賀使(けいがし)、新たな琉球国王が就任したときの使節を謝恩使(しゃおんし)と呼びました。江戸立ちは、1634年琉球国尚豊王(しょうほうおう)の就任を伝える謝恩使から始まり、1850年尚泰王(しょうたいおう)の就任を伝える謝恩使が最後となり、計18回使節が派遣されました。江戸立ちには多くの人々が動員され、薩摩藩から約1000名、琉球から約100名が参列しました。中国風の衣裳を着けた使節は、道行く先々で注目を集め、道中は多くの見物人がひしめきあったとされます。
「琉球使節行列図」は、そのような見物人に対して販売された行列の様子や人名を伝えるガイドブックとなります。
展示期間:1月10日(金)~3月3日(月)
琉球使節行列図(1832年)

開館:10時~19時 木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)

問合せ:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266