くらし 8月は食品衛生月間です

夏場は気温と湿度が高く、食中毒が多発する時期です。昨年度、市内では食中毒6件、24人の患者が発生し、主因は、ノロウイルスとカンピロバクターです。
ノロウイルスは感染力が強く、年間を通して食中毒が発生するので注意が必要です。ノロウイルスを運ぶのはあなたの手!適宜、丁寧な手洗いをしましょう。
また、加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒が多発しています。カンピロバクターは、肉の鮮度にかかわらず、高い確率で付着しています。肉類は、中心部まで十分に加熱しましょう。

はいさい ぐすーよー ちゅーうがなびら。
市では、8月1日から8月31日の期間を「食品衛生月間」と定め、食中毒を予防することを目的として、各種の取り組みを実施します。
食中毒予防の三原則「つけない、ふやさない、やっつける」を合言葉に、食品衛生の普及啓発を図るとともに、食品等事業者に対し、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理に基づき監視指導を行っていきます。
安全・安心な食生活を送るために市民・事業者・行政が力を合わせて取り組んでいきましょう。
那覇市保健所長 仲宗根 正

■食中毒予防の三原則
◇1.菌をつけない(清潔・洗浄・手洗い)
・手洗いはしっかり
調理前、食事前、食材を触った後、トイレの後など、こまめに手を洗いましょう。
(1)手のひらをよくこする
(2)手の甲を伸ばすようにこする
(3)指の間をあらう
(4)親指と手のひらをねじり洗いする
(5)指先・爪の間を念入りにこする
(6)手首も忘れずに洗う
~食品衛生は手洗いに始まり手洗いに終わる~

◇2.菌をふやさない(温度管理)
食品中でウイルスは増えませんが、菌は10~60℃で増殖します。
・できあがった料理はすぐに食べる
室温に放置せず、なるべく早く食べましょう。
すぐに食べられないときは、しっかりと冷ましてから冷蔵庫で保存します。

・冷蔵庫の温度管理は適切に
温度の目安は、冷蔵は10℃以下、冷凍は-15℃以下です。食品を詰めすぎると冷えにくくなるので庫内容量の7割までにしましょう。

◇3.菌をやっつける(加熱・消毒)
・食品は中心部までしっかり加熱
中心温度75℃で1分以上の加熱。(ノロウイルスには85~90℃で90秒以上が有効です。)

・調理器具の消毒
洗剤で十分に洗浄し、0.02%次亜塩素酸ナトリウム溶液に10分以上浸すか、熱湯中で5分以上煮沸する。
※次亜塩素酸ナトリウム水溶液はペットボトルで簡単につくれます。

問合せ:生活衛生課
【電話】853-7963