その他 市議会の動き(1)

5月21日に招集された第2回定例会の中から、5月29日、30日の代表質問の主な内容や、可決した議案などについてお知らせします。

■第2回定例会(可決した議案など)
・令和7年度一般会計補正予算
・地方消費者行政の拡充・強化を求める意見書
など、合計43件の議案などを可決しました

■丘珠空港の機能強化、札幌北広島環状線の整備、地域のボランティア活動に対する支援
山田一郎(やまだいちろう) 自由民主党

問:国が丘珠空港の機能強化に向けた調査費を本年度予算に計上したことで、滑走路延伸への動きが加速していくと考えます。滑走路延伸を想定して、空港ターミナルビルや駐車場の拡張などの機能強化を本市が先導して取り組むべきだと考えますが、国の調査や検討を踏まえてどのような姿勢で取り組みますか。また、機能強化の早期実現に向けた取り組みをどのように加速させますか。
市の答:延伸する滑走路の2030年供用開始に向けて、国と密接な協力体制を築き、関係機関との連携や市民との情報共有など積極的に役割を果たしていく考えです。丘珠空港の機能強化は、本年度内にも方向性が示せるように検討を進めたいと考えています。

問:札幌北広島環状線の屯田・茨戸通の工事は進められていますが、江別市と本市を結ぶ区間はいまだに整備されていません。この未整備区間を整備することで産業拠点が結ばれ、交通の円滑化や物流の効率化が期待されます。現在工事中の屯田・茨戸通の開通の見通しと、未整備区間の整備をどのように進めるのか伺います。
市の答:屯田・茨戸通は、来年夏ごろの供用開始を見込んでいます。未整備区間の江別市側は、昨年度から北海道が整備に着手しており、本市側は、国の補助事業として来年度の新規採択を強く要望し、北海道と連携を図りながら早期の事業化に向けて取り組みたいと考えています。

問:青少年育成委員会の行事で参加者や委員がけがをした事案があり、同委員会に大きな混乱や精神的な負担が生じたため、行事を全て中止し研修などを行うこととしました。同委員会の精神的な負担軽減のため、本市はどのように対応しますか。また、他のボランティア活動の支援を進める上で、この事案をどのように生かしますか。
市の答:日頃の活動や行事の開催に当たり、事前の備えや事故発生時の対応手順などを整理し、青少年育成委員会が安心して活動できるように支援します。また、地域のボランティア活動全般でも、今回の事案を踏まえ、不測の事態に備える重要性を関係団体と共有していきます。

■道路の陥没対策、子ども・若者への支援、「食」のさらなるブランド化に向けた取り組み
篠原(しのはら)すみれ 民主市民連合

問:清田区で発生した道路陥没事故の原因がいまだ特定されず、市民から再発や安全性を懸念する声が寄せられています。未然に防ぐ対策を一層強化し、加速させる必要があると考えますが、今後どのように取り組みますか。
市の答:道路の陥没を未然に防ぐため計画的な維持・修繕や調査を実施しているほか、緊急措置が必要な場合は速やかに予算や実施体制を確保しています。また、各施設の管理者が持つ情報やノウハウを基にリスクを評価し、点検・修繕計画を見直すことで損傷の早期発見につなげるなど、陥没対策の充実を図ります。

問:生きづらさを抱え居場所を求める子どもや若者には、彼らに寄り添い包括的に支えることが必要です。そのため、子どもや若者の取り巻く状況を把握し、必要な支援や取り組みを検討すべきだと考えます。本市は、子どもや若者の現状をどのように認識し、どのように取り組みますか。
市の答:誰にも相談できずにいる子どもや若者が少なからずいる中で、誰もが安心できる居場所を見つけて生活できるように、社会全体で支える必要があると認識しています。民間団体とも連携しながら、社会全体で全ての子どもや若者の健やかな成長を支えたいと考えています。

問:本市は「食」が魅力の一つであり、他自治体との差別化を図るため、国内外の人や企業を引き付ける魅力や環境を構築・整備して付加価値を高めることが必要です。食のさらなるブランド化に向け、どのように取り組みますか。
市の答:「食」がテーマの映画などを活用して、食の魅力を国内外に広く発信するほか、観光やITなど異なる分野の事業者や教育・研究機関などと関係性を構築し、官民連携による技術革新の場を創出することで、「美食のまち・さっぽろ」のブランド化を進めます。

編集:議会事務局政策調査課
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