- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道札幌市
- 広報紙名 : 広報さっぽろ 2025年11月号
9月24日に招集された第3回定例会の中から、代表質問の主な内容や、10月10日までに可決した主な議案などについてお知らせします。
■第3回定例会(可決した議案など)
▽令和7年度一般会計補正予算
区窓口の混雑緩和のためのマイナンバーカードセンター追加設置費など、総額5億9,500万円を補正するものです。
▽町の名称(豊平区水車町)を変更する件
など、合計18件の議案などを可決しました。
※代表質問の映像は本紙掲載の二次元コード参照
■日本ハムファイターズ2軍本拠地に適した土地の検討と誘致に取り組む姿勢
村松叶啓(むらまつやすひろ) 自由民主党
問:2軍本拠地の候補地について、市長は土地の確保は難しいとの趣旨の発言に終始していますが、市民が求めているのはできない理由ではなく、最も適した候補地を探る前向きな姿勢です。現在利用されている土地も含めて候補地を検討すべきだと考えますが、いかがですか。
市の答:球団の構想や球団と情報交換してきた内容を踏まえ、土地の広さや利用形態、将来的な拡張性、スケジュールなどに照らした適地の検討が必要と考えています。その上で、未利用地のほか既に活用されている土地も候補地となり得るか検討しています。
問:市長の誘致への消極的な姿勢は、球団が本市から移転したことを惜しむ市民感情と大きな温度差があります。今回の誘致は、経済効果だけでなく官民連携によるまちづくりの試金石となるものであり、本市が主体的に役割を果たせるかどうかが将来に対する信頼と期待を左右します。それでも消極的な姿勢のままなのか、市民の期待に応え積極的に取り組むのか、市長の考えを伺います。
市の答:球団に魅力的な提案を行うためには、諸条件や整備スケジュールなどに照らして、活用可能な土地があるかどうかが重要であり、適した土地があれば、具体的な提案を検討していきたいと考えています。
■市雪対策審議会の進め方、コンサートホールKitara(キタラ)の改修工事
うるしはら直子(なおこ) 民主市民連合
問:今後の雪対策を議論する市雪対策審議会については、市民に不安や誤解を与えないように正確な情報を伝えることが重要です。持続可能な雪対策を市民と共に考えるため、目的や検討経過をどのように伝えていきますか。
市の答:広報さっぽろやSNSなどを活用するとともに、報道機関への丁寧な説明により市民に正確な情報を伝えるほか、検討状況を地域に直接報告して誤解などが生じないよう努めます。また、市民の声を聞き、その声を反映して議論を進めます。
問:改修によるKitaraの長期休館は、PMF※や多くの音楽団体の活動に大きな影響が及ぶため、改修中の対応は極めて重要です。工事の検討状況と、長期休館中の利用団体や市民への対応をどのように考えているのか、伺います。
市の答:年内には、休館期間がおおむね決まる予定です。影響を最小限にするため、工期の短縮に努め、hitaru(ヒタル)や教育文化会館などを代替利用できるように調整します。
※国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌
■信頼される学校づくり、子どもの朝の居場所づくり
熊谷誠一(くまがいせいいち) 公明党
問:一部の教師による盗撮などの犯罪報道が続いており、学校は安全で教員は信頼できるという前提が揺らぎ始めているという危機感を持っています。信頼される学校づくりに向けてどのように取り組んでいきますか。
市教委の答:私用端末の持ち込み制限を設ける対応などをしており、今後も必要な対策を講じていきます。また、新たに「人間尊重の教育」を市教員育成指標の重点項目と位置付け、研修の充実を図るなど全力で取り組みます。
※市教委=市教育委員会
問:小学校は保育園よりも登校時間が遅く、学校の開門まで玄関で待つ子どもを心配する声があります。仕事などで朝早く家を出る保護者が安心できるように、子どもの朝の居場所づくりを進めるべきと考えますが、いかがですか。
市の答:現在、地域のボランティアが登校前の子どもを預かる事業を行っています。この事業のさらなる活用を含め、今後、子どもの朝の居場所の実態や需要の調査を行い、子どもがより安全に安心して過ごせるように検討していきます。
編集:議会事務局政策調査課
【電話】211-3164【FAX】218-5143
市議会【HP】www.city.sapporo.jp/gikai
