くらし 今すぐ点検! 電気火災にご用心!

札幌市で5年連続出火原因の1位となっている「電気火災」。
札幌市消防局では、今年8月を「電気火災防止強化月間」として電気火災への注意を呼びかけます。夏は、エアコンなど電気機器の使用が増える季節です。来月の強化月間に先立ち、身の回りの点検を行いましょう。

◆電気火災が増えています
◇主な火災原因と件数

(参考:令和6年火災統計)

令和6年の主な火災原因は、電気関係からの出火が97件で、5年連続で1位となりました。電気火災の件数は前年の93件と比べ4件増え、年々増加している状況です。

◇電気火災の出火原因内訳

(参考:令和6年火災統計)

令和6年の電気火災の出火原因で最も多かったのは、電気機器(リチウムイオン電池使用機器含む)による出火でした。近年、リチウムイオン電池からの出火がとても増えています。配線器具(テーブルタップ類)、電気配線(電気コード類)による出火も依然として多い傾向にあります。

◆電気火災の事例
◇束ねていたことによる発火
コードを束ねたり、巻き付けた状態で使用していると、束ねている部分に熱がこもり、発火する場合があります。

◇落下による発火
リチウムイオン電池使用機器(スマートフォンやモバイルバッテリーなど)は落下などにより、大きな衝撃が加わると、変形や電池内部の損傷により、発火することがあります。

◇トラッキングによる発火
プラグを長期間差し込んだままにしておくと、ほこりや湿気により、火花放電を繰り返し、やがて火災に至る場合があります。

◇西消防署予防課 佐藤(さとう)職員
電気機器は使用方法を守って正しく使うことが大切です。
プラグや電気コードからの出火は、日常の自己点検で防止することができます。
定期的に点検・清掃をしましょう!

(出典:消防庁ホームページ「住宅における電気火災に注意」リーフレット
【URL】https://www.fdma.go.jp/publication/movie/juutaku_bouka/post-7.html)

◆電気火災予防チェックリスト
◇電気機器
・リチウムイオン電池使用機器(スマートフォンやモバイルバッテリーなど)は衝撃を与えないよう正しく使用していますか?
・耐用年数を超えた電気機器を使用していませんか?
・電子レンジで加熱しすぎたり、庫内を汚れたままにしていませんか?
・扇風機や換気扇などの電気機器から異音や異常が発生していませんか?
・照明機器の近くに燃えやすいものを置いていませんか?

◇プラグ・コンセント
・プラグとコンセントの隙間にほこりがたまっていませんか?
・プラグの変形や差し込み不足はありませんか?
・使用していない電気機器のプラグを差し込んだままにしていませんか?
※見えにくい場所は特に注意!

◇電気コード
・たこ足配線になっていませんか?
・傷んだ電気コードを使っていませんか?
・電気コードを束ねて使っていませんか?
・電気コードが家具などの下敷きになっていませんか?

◆高齢者の命を守る 自動消火装置の設置費用を助成します
◇自動消火装置とは?
火災の熱を感知して自動で消火薬剤などを噴射する装置です。住宅火災で亡くなる方は高齢者の割合が高く、もしもの時の対策に自動消火装置の設置が有効です。
対象者:市内居住の65歳以上の高齢者のみで構成される世帯。
助成台数:1世帯につき2台まで。
助成額:購入および設置費用のうち9割(1台あたり28,700円を限度)。

問い合わせ:西消防署予防課
【電話】667-2100