くらし 命を守る 自助の取り組み(1)

近年、大規模な災害が毎年のように起きています。災害はいつ起きるか分からないため、日ごろからの備えが必要です。防災には〝自助〟〝共助〟〝公助〟の三つの役割があります。防災の基本として、自分の身は自分で守るという自助の取り組みがとても重要です。
今月は、皆さんに考えておいてほしい自助の取り組みを紹介します。

■食料品などの備蓄
大地震のような大規模災害発生時は物流が滞り、食料品や日用品が不足することが考えられます。国などからの支援物資の到着には一般的に3日程度かかるとされています。そのため、各家庭で最低3日分、できれば1週間分の食料品を備蓄しておくようにしましょう。
災害時は普段の食事ができなくても仕方がないと考えがちですが、災害時だからこそ心と体を健康に保つことが重要です。また、日ごろから缶詰のパンなどの非常食に食べ慣れておくことも大切です。
・3日分の食料品備蓄の例(1人分)

◆ローリングストック法
日ごろから食料品や飲料水を少し多めに備蓄しておき、賞味期限が近いものから日常生活の中で消費し、消費した分を買い足すことで、無駄なく、常に一定量の備蓄をしておくことができます。
ローリングストック法のメリット:
・災害時でも食べ慣れた食事を食べられる
・期限切れにより廃棄する食品ロスの防止ができる
・災害の備えと日常生活の両立ができる

◆非常持出し品
災害に備え、必要最低限の必需品をリュックサックなどにまとめたものが非常持出し品です。
必要なものは人それぞれ違います。あらかじめ、家族の状況に合わせた非常持出し品を準備し、玄関や寝室の枕元など持ち出しやすい場所に置いておきましょう。

○基本的なもの
・乾電池 モバイルバッテリー
・懐中電灯
・スリッパ
・3日分の食料品・飲料水
・衛生用品
・着替え
・常備薬
・貴重品(財布や通帳)

○必要に応じて
高齢者がいる家庭:
・杖
・介護用品
・大人用おむつ など
赤ちゃんがいる家庭:
・哺乳瓶
・粉ミルク
・乳児用おむつ
・乳児用品(離乳食など) など
ペットがいる家庭:
・ケージ
・キャリーバッグ
・首輪、リード
・ペットフード
・食器 など

■情報の入手手段
素早く正確な情報を入手することは、災害から身を守るために大切です。市は、さまざまな方法で情報を発信していますので、確実に情報を入手できるようにしておきましょう。

◆避難情報
・緊急速報メール(エリアメール)
・市ホームページ
・市公式LINE、X、Facebook
・緊急告知FMラジオ
・テレビのテロップ、ラジオの緊急放送 など

○PICK UP! 緊急告知FMラジオ
災害時に自動起動し、大音量で災害情報を放送する緊急告知FMラジオを無償貸与しています。電池やLEDライトが内蔵されているため、停電時も使用できます。
無償貸与の対象:避難行動要支援者の対象で、名簿・個別避難計画の作成に同意し、避難に関する情報提供を希望する方
自動でお知らせする内容:
・避難情報の発令
・特別警報の発表
・緊急地震速報(震度4以上)
・弾道ミサイル発射情報 など

◆防災情報
・岩見沢市メールサービス
・Yahoo!防災速報
・FMはまなすなどのラジオ放送 など

○PICK UP! 岩見沢市メールサービス
各種警報の発表などの防災情報のほか、希望者には防犯情報や生活に関する情報などを配信していますので、ぜひ登録してください。
防災に役立つ情報を配信しています:毎月第3金曜日の午後4時に防災啓発を目的とした定期配信を行っています。避難のタイミングや非常持出し品など防災に役立つ情報を配信します※配信日時は変更になる場合があります。