- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道網走市
- 広報紙名 : 広報あばしり 2025年10月号
■歯の役割を知ろう!
私たちの歯は、形や生えている場所によってそれぞれ異なる形と役割を持っています。
食べ物を消化しやすくする役割はもちろん、発音を助ける、表情を豊かにするなどの重要な役割を担っています。
今回は、前歯、犬歯、奥歯のそれぞれの役割について説明します。
◇切歯(前歯)とは
食べ物をかみ切る、切り裂く役割を担います。上下に8本あり、食べ物を小さくする最初の段階で使用します。
・中切歯は、平らで大きく、根は円形です。
・側切歯は、中切歯とよく似た平たい歯です。
◇犬歯とは
食べ物を引き裂く役割を担います。上下に2本ずつあり、鋭い形をしています。
◇小臼歯とは
切歯や犬歯でかみ切った食べ物をさらに細かく砕く役割を担います。上下に4本ずつあり、かみ合わせを安定させる役割もあります。
・第一小臼歯は、かみ合わせや顎の動きを調整する上で重要な役割を担っています。
・第二小臼歯は、かむ力を分散させ、他の歯への負担を軽減するなど、噛み合わせを調整する役割があります。
◇大臼歯とは
上下に4本ずつあり、食べ物をかみ砕き、細かくすり潰す役割を担います。
・第一大臼歯は、6歳臼歯ともいわれ、永久歯の中で最も大きく、最もかむ力が強いです。かみ合わせの基準となり、顎の骨や筋肉の発育、歯並びにも影響を与える重要な歯です。
・第二大臼歯は、12歳臼歯ともいわれ、歯列全体のバランスを保ち、歯並びの美しさやかみ合わせの安定性を向上させる重要な歯です。
・第三大臼歯は、親知らずともいわれ、他の歯に比べて生える時期が遅く、斜めに生えてきたり、顎の骨の中で埋まったまま生えてこない場合が多いのが特徴です。
私たちの歯は、それぞれが独特の形状を持ち、特定の役割を担っています。
発音や審美面からも、それぞれの歯に適したケア方法を実践し、生涯に渡って健康な歯を維持していくことが大切です。日々の歯磨きでは、それぞれの歯の特徴を意識し、丁寧にケアを行うとともに、定期的に歯科検診を受けることをお勧めします。
