くらし たきかわら版

■11月の各種無料相談日
◇行政相談
17日(月)

問合せ:くらし支援課
【電話】28-8012


■細菌検査とAMRのはなし
滝川市立病院 診療技術部 臨床検査科 臨床検査技師 斉藤 友樹(ゆうき)

皆さんは「臨床検査技師」という仕事を知っていますか?
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、病院の中で「検査」を専門に担当している職種です。
具体的には、血液や尿、心電図など、さまざまな検査を行っています。その中の一つに「細菌検査」というものがあります。
細菌検査と聞いても、何を検査しているのか知らない方も多いのではないでしょうか。
かぜや肺炎などの感染症は、細菌やウイルスなどが体に入ってくることで発症します。そこで、細菌検査では、患者さんから採取した検体(例:かくたん、尿、便、うみ、血液など)を調べて、どんな細菌が感染症の原因なのかを探します。
検査の流れとして、
(1)細菌を育てる(培養)…検体を細菌が育ちやすい場所(培地)に広げて、菌が増えるのを待ちます。
(2)どのような細菌か調べる(同定)…増えてきた菌の種類を調べます。
(3)薬剤感受性検査…その細菌に、どの抗生物質が効くのかをチェックします。以上の検査を行うことで、原因が分かり、医師が適切な薬を選ぶことができます。
血液検査などはすぐに結果が出ますが、細菌は増えるのに時間がかかるため、細菌検査は結果が出るまで数日を要することがあります。
最近では「薬が効かない感染症」が世界的な問題になっています。
本来効くはずの薬が効かなくなることを「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)」といいます。これは、むやみに薬を使ったり、正しく飲まなかったりすることで起こる問題で、気づかないうちに感染が拡大しているということから「サイレントパンデミック」とも言われています。
このまま放っておくと、将来、薬が効かない感染症が増えてしまい、2050年には世界で毎年1,000万人以上がAMR関連で亡くなり、がんによる死亡者数を上回るかもしれないとも言われています。
だからこそ、「どんな菌が原因なのか」、「どの薬が効くのか」をしっかりと調べる細菌検査は、とても重要です。
医師が正しく薬を選ぶため、患者さんが安心して治療を受けるために、私たち臨床検査技師が影で支えています。

■CIRのつぶやき
今回のつぶやきはアメリカ出身 国際交流員 ビエルマ・アシュリーさん
現在、再びブームになっている、さまざまな国の「Tie Dye(タイダイ柄)」は、布をひもで縛って(Tie)、染める(Dye)技法で作られます。アメリカ、日本、アフリカなどの「タイダイ柄」を取り上げ、何千年も前からずっと私たちの生活を彩る技法とその特徴をご紹介しています。

問合せ:企画課
【電話】28-8017

■11月の「みんなのタキカワ」
FM G’Sky(77.9MHz)
毎週金曜日12時15分~12時30分
(再放送 同日18時~18時15分)
7日 税を考える週間
14日 広報ひろいよみ
21日 はじめまして!滝川市役所1年生
28日 マイナンバーカード・電子証明書の更新手続き、お忘れなく!

■編集後記
・6月から消防団の取材をさせていただいて、無事特集が完成しました。操法訓練大会の熱気や、防火フェスティバルの楽しそうな様子など、伝えきれなかった魅力が消防団にはたくさん。[よ]
・「東滝川で芋掘りをする」そんな情報を聞きつけ、取材に行ってきました。袋いっぱいのサツマイモを「重たい!重たい!」と笑顔で持ち帰る子どもたち。こんな重さなら大歓迎ですね。[ま]
・マイナンバーカード発行開始から10年が経過します。実際に私もマイナンバーカードの更新手続きを行いましたが、担当係員の説明に沿って行うと、簡単に更新することができました。[お]

■リンク集
◇市公式LINE
災害情報のほかイベント情報や行政情報を発信

◇行政に関するご意見・ご提言
広報たきかわへのご意見・ご感想

※二次元コードは本紙をご覧下さい。