- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道歌志内市
- 広報紙名 : 広報うたしない 令和7年4月号
市政執行方針演説に続き、織田教育長が令和7年度の教育行政執行方針について演説を行いました。
主な内容は次のとおりです。
[01]学校教育の充実
・「歌志内学園」は開校5年目となり、義務教育9年間を見通した教育課程を編成するなかで義務教育学校である「歌志内学園」だからこそできる連続性や系統性を重視した教育活動を明確にし「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現を目指し、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出すため、学校教育の充実を図ります。
・「教科担任制」を前期課程の一部より導入し、教科指導に精通した教員が指導することによって学びの質を向上させるとともに、確かな学力の定着を図るため、学習支援員の配置を継続します。
・前期課程における学級編成については、引き続き市費負担による教員を確保し、全ての学年での単式学級の継続を図ります。
・教職員住宅については、昨年度に引き続き、校長用住宅1棟の建て替えを行います。
・学校給食については、メニューの工夫や改善を図りながら、発達段階に応じた食育指導に取り組みます。
・歌志内学園に導入しているコミュニティ・スクールについては、、学校、家庭、地域の連携強化を図ることを目的として、子どもや学校が抱える課題を共有し、地域学校協働活動を通じた学校支援を企画するなど、より積極的に地域ぐるみで支える学校づくりを進めます。
[02]社会教育の充実
・「第8次歌志内市社会教育中期計画」の基本目標である『地域への愛着や誇りの育成と時代の変化への対応』に向けた各種取り組みを推進するとともに、社会や家庭で学んだことを様々な場で活(い)かすことができるよう、社会教育の充実を図ります。
・幼児期及び幼保小接続期の教育の質的向上に向け、認定こども園と歌志内学園が連携し、情報の共有や交流機会を設け、子育て支援及び教育内容等の充実と共通理解に努めます。
・児童館、児童センターの運営については、現施設での活動は今年度限りとなりますが、子どもたちにとって快適な居場所となるよう最大限努めます。
・市民講座「チロル学園」については、受講生にとって関心の高いテーマを重視した学習機会の提供に努め、様々な活動を推進します。
・図書館については、蔵書の選定に市民からの要望を積極的に受け入れるなど、より多くの市民に利用されるよう努めます。
・学校における部活動の在り方については、国が示したガイドラインでは、本年度までを「改革推進期間」として、休日の地域連携・地域移行などを進めることとしていますが、今後、児童生徒数の減少に伴い部活動の存続自体が懸念され、単独自治体としての取り組みは困難と考え、近隣市町と共同で活動するなど必要な対策を検討します。
・市民の健康保持と増進については、性別年齢に関係なく楽しめるアウトドア型の軽スポーツ「モルック」の普及など、誰もが参加しやすい事業を展開するとともに、冬場の運動不足解消のため、スキー場シーズン券購入費助成を継続します。
・芸術・文化の充実については、各種サークル活動への支援を継続するほか、市民芸術文化祭などを通じて、自らがまちの文化を担うという意識の醸成を図ります。
・児童館等一元化施設については、令和8年度の供用開始に向け建築工事が進められています。学校と認定こども園に加え、児童館、図書館、教育委員会などを含めた一元化施設が同じ敷地内に集約されることにより、それぞれの機能がじゅうぶんに発揮できるよう検討します。また、図書館やコミュニティ機能、市民体育館の代替機能を備えた教育の拠点施設として、多くの市民が気軽に利用し、世代間交流が進むことによる付加価値を高めるため、ソフト面を中心に有効活用に向けた検討を進めます。
・市民体育館については、一元化施設の供用開始に伴い閉鎖としますが、歌志内学園体育館の一般開放事業について検討するとともに、プールや近隣市町の体育施設などを引き続き活用します。
・「うたみん」については、地域コミュニティの拠点施設として多くの市民が相互に学び合い、交流を深めることができるよう利用を促進します。また、一元化施設の供用開始後は、図書コーナーを設けるとともに、これまで同様、サークル活動や各種イベントなどでの利用を図ります。
・郷土館「ゆめつむぎ」については、郷土の歴史や文化を継承し、情報発信や伝承の拠点として活用し、魅力ある施設として見直しを図ります。
・地域おこし協力隊については、郷土史の発行を計画しており、魅力発信や郷土文化の伝承などを引き続き行います。
・旧空知炭鉱倶楽部「こもれびの杜記念館」については、市民の意見を集約した結果をもとに、今後の取り組みを進めます。