- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道富良野市
- 広報紙名 : 広報ふらの 2025年8月号 No.767
■前頭側頭型認知症について
前頭側頭型認知症とは、脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することにより発症する認知症です。他の認知症とは異なり、多くは40~60代の比較的若い年齢で発症します。前頭葉は「人格・社会性・言語」を、側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を司ります。これらの部分が障害を受けることで、次のような症状が現れます。
・これまでの本人の性格では考えられないような自分本位な行動や反社会的な行動(万引きや盗み食いなど)
・常同行動(毎日同じ時間に同じ行動を繰り返す)
・無関心、無気力
・言語障害(物の意味が分からなくなる、物の名前が言えなくなる)
初期段階では行動異常や言語障害が主な症状であり、記憶障害は目立ちません。前頭側頭型認知症を根本的に治療する方法はなく、症状を緩和するための対症療法が中心となります。
地域の高齢者でいつもと様子が違う方を見かけたり、気になる高齢者がいる場合は、地域包括支援センターまでご相談下さい。相談内容に応じて関係機関と連携しながら、地域で暮らす高齢者に対して、介護、福祉、健康、医療、権利擁護などのさまざまな面から総合的な支援を行ないます。
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