くらし 市史編さんコラム「市史の余白」

今回は、大滝区のアロニアについてご紹介します。

■第9回 『大滝の健康フード・アロニア』
株式会社須田製版 高田 怜

皆さんは「アロニア」という果実をご存じでしょうか。
お恥ずかしながら、私は伊達市史の編さんに携わらせていただく中で、初めてこの大滝の特産品のことを知りました。
アロニアは生産量の8割以上を北海道が占めており、その中でも伊達市が生産量全国1位を誇っています。
ブルーベリーによく似た見た目をしていて、秋頃になると濃い紫色の果実が木に成ります。ブルーベリーには、目に良いとされたり紫外線から体を守ったりするアントシアニンや、生活習慣病の予防に良いポリフェノールという成分が含まれています。アロニアはブルーベリーによく似ていますが、果実に含まれるアントシアニンやポリフェノールはなんとブルーベリーの3倍以上とのことです。生で食べるとちょっと渋みが強いため、ジャムやサプリメントに加工されることが多いようです。
私も伊達を訪れた際は、だて歴史の杜食育センターにある食育レストランでランチとアロニアスムージーをいただくのが密かな楽しみになっています。最近では日本一食べづらいと言われている苫小牧のお菓子にアロニア味が登場して、苫小牧市在住の私は不思議なご縁を感じています。
そんなアロニアですが、取材の中で生産者の方々が苦境に立たされているというお話をお聞きしました。現代の農業では生産者の方々(第一次産業)に加えて、商品の加工(第二次産業)やそこからの流通・販売(第三次産業)を組み合わせた六次化が欠かせないものとなっています。アロニアの製造を続けていただくために、一個人としてはアロニアの商品を購入し、また皆さんにアロニアの魅力をこの場をお借りして発信することで、微力ながらご協力させていただければと思います。

問合せ:総務課総務係(市役所2階)
【電話】82-3162