健康 健康づくりだより vol.113

◆生活習慣から予防できるがん予防がんと生活習慣との関係は?
がんの発生に関して、さまざまな生活習慣が影響を及ぼしていることが分かってきています。予防が可能ながんのリスク要因としては、「喫煙」や「飲酒」、「食習慣」、「運動習慣」、「肥満・痩せ」などがあります。

◇喫煙
喫煙が肺がんの原因であることはよく知られていますが、ほかにも多くのがんの原因であることが明らかになっています。
(男性)
・肺がん…4・5倍
・食道がん…3・7倍
・胃がん…1・7倍
(女性)
・肺がん…4・2倍
・乳がん(閉経前)…3・9倍
・乳がん…1・9倍
受動喫煙の問題もあるため、家族に喫煙する人がいる場合は、分煙や禁煙治療について考えられると良いでしょう。

◇飲酒
1日に日本酒換算で3合以上の飲酒習慣がある男性は、時々飲む(1合/日未満)人と比べてがんのリスクが1・6倍高くなります。また、体質的に女性の方が男性よりも飲酒の影響を受けやすいので、より少ない量でリスクが上がり始めると言われています。
毎日飲酒する習慣のある人は、休肝日を設けるところからできると良いでしょう。

◇食習慣
日本人は、「塩辛い食品のとりすぎ」、「野菜や果物の量が少ない」、「熱すぎる飲み物や食べ物をとる」ことが、がんの原因になっていることも分かってきています。食品や栄養素が、がんと関わりがあるのかまだ解明されていない部分が大きいので、この食品が良い・悪いということは言えません。そのため、偏りなくバランスの良い食事を心がけることが大切です。

◇運動習慣
仕事や運動などで身体活動が多い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなる報告が出ています。普段の生活の中でも、無理のない範囲で身体を動かす時間を増やしていきましょう。

◇適正体重の維持
女性は特に閉経後、肥満が乳がんのリスクになると言われています。また、がんの死亡リスクに関しては、男性では痩せている人の方が高く、女性では肥満の人の方が高いという報告が出ています。自分の体重と身長で計算するBMI(体格指数)から自分にあった体重管理をしていきましょう。

・BMIの計算方法
体重(キログラム)÷身長(メートル)×身長(メートル)
健診基準値:18・5〜24・9

◇早期発見・早期治療
もちろん生活習慣だけではがんを防ぎ切ることはできないので、適切な年齢でがん検診を受診し、早期発見治療をすることが重要です。
町では、年齢に応じて受診できるがん検診がありますので、今年の検診がまだ済んでいない人はぜひ受診してください。

問い合わせ:保健福祉課健康づくり係
【電話】0136-56-8840