- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道留寿都村
- 広報紙名 : 広報るすつ 令和7年4月号
【II】るすつ子どもセンターぽっけの運営について
令和6年度より村長から教育長に事務委任されているるすつ子どもセンターぽっけの運営ですが、令和6年度は、事務委任された目的・意義を踏まえた、利用者の立場に立った改善に着手できたものと思っております。令和7年度も引き続き、利用者の立場に立って、子育て支援の充実に努めてまいります。
○放課後児童クラブ事業
るすつ放課後児童クラブ事業については、小学校の夏季休業期間及び冬季休業期間中の事業実施に際して、令和6年度から主食も含めた完全給食を昼食として提供し、その際、「子育て支援について」の項で申し上げたとおり、給食費の額の半額相当分を助成しておりますが、引き続き、保護者が安心して就業できる支援体制を構築してまいります。
○子育て支援センター事業
るすつ子育て支援センター事業については、令和6年度より、併せて、こども家庭センターの機能も担うことで、それまでの保育士による対応に保健師も加えて相談業務の充実を図っているところですが、引き続き、これを継続するとともに、児童福祉担当課である村住民福祉課と母子保健担当課である村保健医療課との連携をより一層深めることで、利用者の立場に立った子育て支援の充実に努めてまいります。
○認定こども園の運営
留寿都村立保育所型認定こども園るすつこども園については、令和6年度に保育所から認定こども園に移行しているところですが、その際に、土曜日の半日保育の解消や年少、年中、年長児の給食に主食も提供すること、保護者との連絡用ツールの導入などいくつかの課題の解消も行い、円滑な運営ができているところです。特に、年少、年中、年長児に対し、週1回の英語教室が導入できたことは、令和10年度開校を目途とする本村の義務教育学校に先駆けて、令和7年度から小学校1年生、2年生にも、3年生に準じた外国語活動の時間を導入するきっかけにもなったことなので、引き続き推進してまいります。
また、認定こども園るすつこども園の運営が村長から教育長に事務委任された一番の効果は、幼保小の接続の重要性に応えることであります。令和6年度は、るすつこども園年長児が小学校を訪問しての小学1年生参観日や小学校長外教員がるすつこども園を訪問しての年長児との交流などの幼小連携事業を実施しているところですが、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿などを関係者で共有できるようるすつこども園と小学校の接続を強く意識した取組を引き続き推進してまいります。
【III】学校教育について
学校教育につきましては、子ども一人一人が、これからの社会を生き抜く力を身に付けていくため、各学校が、よりよい学校教育を通して、よりよい社会を創るという目標を社会と共有し、必要な資質・能力を社会との連携により育成する「社会に開かれた教育課程」の理念を踏まえ、「主体的・対話的で深い学び」の視点に基づく授業改善を進めるとともに、教育効果を高める「カリキュラム・マネジメント」を通して、教育課程の改善・充実を図っていくことが求められております。
そのため、学習指導要領の趣旨を踏まえた調和のとれた教育課程を編成・実施するとともに、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の知・徳・体のバランスのとれた「生きる力」を育むことができるよう教育活動の充実に努めてまいります。
○確かな学力の定着…(略)
○北海道留寿都高等学校の教育
留寿都高等学校の教育につきましては、地域農業並びに社会福祉の振興に寄与する豊かな心と実践力を兼ね備えた社会に有意な人材の育成を目指すものであります。
具体的には、農業・福祉における高い専門性を身に付けることができる教育機関として、専門的な教育の充実に努め、農業・福祉の教育を通して、課題を自ら発見し、主体的に課題解決を目指す生徒の育成、地域社会に開かれた学校づくりを基本に、国際化に対応できる農業後継者及び農業理解者の育成並びに介護福祉士養成校として地域福祉に貢献できる人材の育成に努めてまいります。また、令和7年度は、懸案でありました村職員である福祉科教諭を配置できることとなりましたので、この教諭をしっかりと育成することで介護福祉士養成校として安定した運営が図られるよう努めてまいります。
また、令和6年度は、初めての取組として、ふるさと納税の返礼品に留寿都高等学校の実習農場での生産物を提供することとしたのですが、結果として、20セット用意したうちの1セット分の寄附申込しかありませんでした。
私としましては、生徒達が育てた生産物に絶対の安心と信頼を持っておりますので、この結果は、予想外の結果でありました。
過熱していると言われるふるさと納税返礼品競合にあっては、私の思う安心や信頼だけでは太刀打ちできない部分があったものと率直に認めるものの生徒達の日頃の努力を思えば、このままでは終わりたくないとも思うところでございますので、留寿都高等学校には令和7年度も引き続きこれに挑戦してもらえるよう、寄附受付期間、寄附金額と生産物のバランス、高校生・学校名を前面に出した返礼品の名称の検討等あらゆる点について、ふるさと納税事務受託事業者の協力も得て関係者で点検してもらうよう調整いたします。
○豊かな心の育成…(略)
○健やかな体の育成…(略)
○食育の充実とふるさと教育の推進…(略)