子育て 令和7年度教育行政執行方針(1)

令和7年由仁町議会第1回定例会の開会にあたり、教育委員会の所管行政の執行に関する基本的な考え方と主な施策について申し上げます。

I.はじめに
子供たちを取り巻く環境は急激に変化しています。人工知能(AI)の高度化が進み、私たちの社会や生活を大きく変えていく超スマート社会(Society5.0)の到来が予想されています。一方で、SNSによるいじめや差別、暴力や犯罪、ネット依存などの問題が発生し、米国の学者によれば、「今の小学1年生の65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く」とされています。また、気候変動問題やエネルギー資源問題、地域紛争や民族紛争など、地球規模での課題も増大しています。このような社会の中で、子供たちは正解のない予測不能な未来へと羽ばたいていかなければなりません。子供たちは「未来からの留学生」です。子供たちに夢と希望を持って未来を生き抜いていくことができる力を育むために、行政と学校、地域社会が一体となって子供たちを育てることが重要となってきています。
今年は戦後80年の節目の年です。将来にわたって平和と民主主義の理念に立って、由仁の子供たちが、自然豊かな由仁の大地で、はっきりとした将来の夢を持ち、夢に向かって挑戦する人に育つことを目指して取り組んでまいります。

また、町民の皆さんにも、人生100年時代を見据え、一人一人のWellーbeing(身体的、精神的、社会的に良好な状態)の実現に向け、平和で安全な地域社会の中で、文化・スポーツに触れ、健康で生き生きと生涯学び続ける環境づくりを進めてまいります。

II.主要施策の推進
それでは、教育委員会が取り組む主な施策について申し上げます。