- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北竜町
- 広報紙名 : 広報ほくりゅう 令和7年1月号
■北竜町の家計簿
一般会計の決算額を町民の皆さん一世帯当たりの家計簿にしてみました
ここでは、令和5年度決算の一般会計の歳入決算総額40億9,729万円と歳出決算総額40億4,747万円を、3月末現在の世帯で町民1世帯当たりの金額に計算し、家計簿に置き換えてみました。
収入合計は約520万円で、主なものは給料とパート収入が約33万円、親からの仕送り約329万円とローン借入金約42万円、定期預金解約約36万円、その他雑収入約69万円となっています。支出合計は約514万円で、日常生活費に約57万円、光熱水費などに約89万円、会費・保険料・謝礼・親戚への援助などに約102万円、住宅ローンなどの返済に約69万円、家の増改築費に約59万円かかっており、また、将来への備えのため、定期預金へ56万円積み立てしています。
家計の現状は、収入において、住宅・車などのローンや財布に残っていたお金などが減り、定期預金解約による収入やその他雑収入が増えており、収入の大半を親からの仕送りに頼っている状況となっています。
一方、支出においては、家の増改築費や子どもへの仕送りなどが減り、会費・保険料・謝礼・親戚への援助や日用品・光熱水費などが増えています。日用品などの支出が増えるなかで、住宅ローンを返済しながら、親からの仕送りや新たなローン借入などにより、家の増改築・車の購入、医療費・教育費、子どもへの仕送りや家・車の修理代の支払いなどを行っており、苦しい状況ではありましたが、収入の一部を将来のローン返済や家の建て替えなどに備え定期預金に積み立てしています。
今後は、親からの仕送りがさらに減る一方で、医療費・教育費、ローン返済、家の増改築費などが増加し、当面は苦しい状況が続くことが見込まれるので、日常生活費や光熱水費などの節約を徹底するとともに、家の増改築では実施箇所に優先順位をつけ、計画的・効率的に進めていく必要があります。また、将来への備えのため、定期預金への積み立てを計画的に行っていくことも必要です。
■町の一般会計の経費ってどれに当てはまるの?
給料…町民税、固定資産税などの町税。
パート収入…保育園の保育料、住宅使用料、各種証明手数料など。
親からの仕送り…地方交付税や国/道の補助金など。
ローン借入金…社会資本整備のため国などから借りた借金。
定期預金解約…収入不足を補うため、また特定の事業に使うために積み立てていた基金からの繰入金。
財布に残っていたお金…前年度からの繰越金。
預金利息など…基金利息や土地売り払い収入などの財産収入。
返済してもらった貸付金…貸付金元利収入。
その他雑収入…寄付金、諸収入など。
食費など日常生活費…職員給などの人件費。
光熱水費/衣服購入費/家の設備点検費/その他雑費…需用費/委託料/備品購入費などの物件費。
医療費/教育費…法律に基づく医療/児童/老人/障がい者等に係る給付費などの扶助費。
家/車の修理費…施設/車両の修繕などの維持補修費。
会費/保険料/謝礼/親戚への援助など…広域で実施する消防/ゴミ処理施設/学校給食組合への負担金/ふるさと納税謝礼や各種団体などへの助成金/補助金などの補助費等。
子どもへの仕送り…診療所事業、各種保険事業、特別養護老人ホーム事業、下水道事業など特別会計への繰出金。
ローン返済…社会資本整備の財源として過去に借りた借金の元利償還金。(公債費)
家の増改築費…道路、公営住宅、碧水地域支え合いセンター、北竜温泉などの施設整備費。(普通建設事業費)
親戚/友人への貸付…奨学貸付金などの貸付金。
株などへの投資/出資…株式などの投資や簡易水道事業への出資金など。
定期預金への積み立て…将来に向けた蓄え、特定の事業に使うための積立金。(基金積立金)