くらし 令和7年度行政執行方針(9)

(4)教育活動の充実及び環境の整備
国のギガ・スクール構想による、一人一台のタブレットを使用した授業では、ICTの特性・強みを生かした学習支援アプリやAIドリルを導入し、児童生徒の習熟の程度に応じた学習の充実を図ります。
また、導入から5カ年が経過し、更新時期を迎えたため、令和8年4月からの使用に向け、新たな端末購入を行います。
更に、本町農業、観光への理解を深めるため、小中連携の一つとして「ひまわりガイド」の活動を小・中学生が一緒に行うことや、小学校5年生を対象に「そば打ち体験学習」・「稲作体験学習」を実施します。
中学生の沖縄への修学旅行を継続して実施し、ひまわりライスの販売体験、更に戦争や米軍基地問題等についても学習し、平和の尊さと平和を愛する心を育みます。
学校部活動の在り方に関しては、北空知1市5町(雨竜町を含む)共同事業として協議を進めています。 特に、本年度は、実証実験事業を実施することとしており、子ども達が将来にわたって、やりたいスポーツや、やりたい文化活動ができる機会を確保できるよう努めます。
また、昨年度より実施しております、中学校部活動送迎支援事業を継続実施し、保護者の負担軽減に努めます。
夏場の暑さ対策として特別教室に簡易エアコンを設置し、学びやすく働きやすい環境の整備を図って参ります。

(5)信頼と期待に応える開かれた学校づくり
学校においては、子どもたちが未来を生き抜くために必要な資質・能力を育むことができるよう、教育活動や学校運営の改善・充実を図るとともに、業務の見直しを図ることで、子どもと向き合う時間を確保し、子どもを大切にする教育の実現に向けた「働き方改革」を推進してまいります。
また、学校・家庭・町が連携・協働した「地域とともに歩む学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」を推進し、北竜町民が総がかりで子どもを育てる温かな学校づくりを進めて参ります。

◎社会教育・社会体育分野について
町民一人ひとりが生涯にわたり、さまざまな分野の学習活動に意欲を持って参画し、豊かな感性や郷土を愛する心を育むとともに、活力ある教育行政を進めることが重要であります。
生涯学習社会の実現に向けて重要な役割を担う社会教育活動の推進を図るため、町民の主体的な生涯学習を支援するとともに、芸術文化活動の推進や文化遺産の保存・活用を図ります。
また、各年齢層に対応した学習機会の提供や町民が生活を営む上での課題に応じた学習内容を提供するとともに、ライフステージに応じたスポーツやレクリェーション活動を推進して参ります。
また、文化連盟や体育協会、その他関係団体などの支援や育成にも努めます。
そのため、次の5点を重点施策として実施します。

(1)学ぶ機会の提供
幼児期では、「キッズエアロビクス教室」や「初心者水泳・スキー教室」、学童期では、「ふれあい事業」や「文化公演会」、青・壮年期には、「家庭教育学級」や「全町女性レクリェーション大会」、高齢期には、「ひまわり大学」などの各種事業に加え、全世代にわたり、趣味や教養を高める「公民館講座」や改善センタージム機器を使用して「トレーニングルーム使用促進事業」を継続実施するなど、多様な学習機会の提供を図って参ります。

(2)生涯スポーツの振興
町民誰もがスポーツに親しみ、心身とも健康に過ごせるよう、スポーツ推進委員や体育協会などとも連携し、各種大会や事業を開催または開催に協力して参ります。
また、冬期間もできるスポーツ、軽スポーツの推進など年間を通した体力作り、健康づくりを推進し、体力の向上に努めるとともに、フロアカーリング等のニュースポーツの普及に努めます。
更に、野球場のベース交換やパークゴルフ場の芝刈機の更新など、施設の充実を図り、スポーツの振興に努めて参ります。

(3)図書館を活用した事業の展開
多様化する町民の学習意欲や読書意欲に対応するため、ニーズを把握した図書の充実を図るとともに、「地域おこし協力隊員」として新たに司書を迎え、図書館事業の充実を図ります。
また、既存事業である乳幼児を対象とした「ブックスタート事業」や「読み聞かせ教室」、絵本作家を招いた「原画展、講演会」、「リサイクル市」などの事業も継続して実施します。
更に、小・中学校と連携して行っている移動図書事業、学童保育への図書の貸し出し事業の継続を図るとともに、道立図書館や近隣4町の図書館も利用できるよう、引き続き連携を図り、子どもたちが本に触れる機会の拡大を図って参ります。

(4)文化活動と芸術鑑賞の推進
本町にある貴重な文化財を保護・継承するため、郷土資料館の維持に努めて参ります。
また、真竜獅子舞保存会の支援を行い、文化連盟やサークル活動とも連携して「町民文化祭」を開催いたします。
芸術鑑賞事業では、「文化公演会」を開催し、優れた芸術に触れる機会を提供して参ります。

(5)青少年の健全育成の推進
次代を担う青少年の健全育成は、家庭・地域・学校が相互に協力をしながら社会全体で行うことが大切です。
各関係機関の協力をいただきながら青少年の健やかな育成を推進して参ります。
また、子どもたちが、自ら積極的に地域社会に参画できるよう、中学生以上がボランティアとして活躍する「北竜未来ユース」や北空知広域事業であります「シニアリーダー研修会」への派遣、更には、「子ども会リーダーキャンプ」などリーダー養成・研修事業の実施をするとともに、親子の絆を深める「親子体験教室」などの事業を推進し、地域全体で子どもを育む環境を整えて参ります。