- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鷹栖町
- 広報紙名 : 広報たかす 令和7年4月号
鷹栖町長 谷 寿男
■慶應義塾大学の「挑戦」と「つづき」
町の活性化を目的に、令和3年度から始めた慶應義塾大学飯盛ゼミとの「鷹栖町元気プロジェクト」が、このたび終了し、3月8日に成果報告会が行われた。
リーダーの小林美月さんがあいさつの後、10名の学生による「紙芝居」「探究学習」「プロモーションビデオ」の3テーマの発表では、鷹栖町の農業・開拓の歴史を紐解き、子どもたちの学びの意欲を引き出し、町の風景や生活の営みが丁寧に映し出された。慶大生が感じた「あったかすの集大成」であり、いずれの発表もあらゆる地域、産業、世代の方々の思いを、時間をかけて傾聴し、この発表が終わりではなく「町民の皆さんがこれからも成長させていくことが大切です」というメッセージのように思えた。
講評に立った飯盛教授は、今回の重要なキーワードは「地域資源」と「担い手」と話された。
住んでいるからこそ見えない「町の魅力」を再発掘することや人と人とがつながり、より多くの方に、そして次世代に伝えるために考え、行動することが郷土愛や町の誇りを育てるには重要と語られた。
4月からは慶應大学卒業生が起業した「めだか教育デザイン」と連携して、鷹栖高校生を中心とした探究学習が新たに始まる。高校生が自らで「問い」を設定し、その「問い」を明らかにするために、情報収集・分析・意見交換などを行い「答え」を見出していく学習である。教科書には、書いてない答えを求めて、学生たちの新しい挑戦が始まる。