くらし 花のまち随想

東神楽町長 山本進

6月になり、北海道にとっては初夏の最も快適な季節で、気持ちの良い日が続いています。とはいえ、すでに気温が30度を越える日もあり、暑さ対策も早めにしなければならないと思います。町民の皆さんも熱中症には十分注意してください。複合施設はなのわをはじめ、公共施設ではエアコンも完備されており、涼むことができます。無理せず、十分水分補給をして暑い夏を乗り切りましょう。
はなのわ前のフラワーガーデンもさまざまな花が色とりどりに咲いています。毎日表情が変わるというか、咲く花や勢いなども異なっていて、歩いていてもとても気持ちのいい空間です。いろいろな用務で町外から来られるお客さんからも「感動しました」というお声をいただくことも多くあります。すでに東神楽町の名所の一つになっているように思います。このガーデンも多くのボランティアの方々に支えられています。その努力に感謝するとともに、町民自らがつくっているフラワーガーデンを誇りに思います。
5月22日から2日間にかけて「スマートウェルネスシティ首長研究会」が、東神楽町で開催されました。活動量計やスマートフォンなどのICT機器を活用し、住民の健康活動を促進するための方策を研究する会で、年2回東京や全国各地で開催されています。今回は初めての北海道で、しかも町村としても初めての開催で、全国から多くの市町村長、担当職員、大学等の研究者、民間企業の方々などにお越しいただきました。私たちがフラワーガーデンを想起するきっかけになったのもこの研究会で、「住んでいるだけで健康になれるまち」というのは、どうなのだろうとことでした。健康はただ思っていても維持・増進できるわけではなく、日常的な運動や健康管理などが大事になります。特に「歩く」ことは健康に大いに結びつくことから、複合施設の前を大きな駐車場にするより、少し離れていても歩くことも前提に考えていこうということでした。また、ただ歩くだけではなく、目標とか楽しさがないとなかなか続きません。「ひがしかぐら健康くらぶ」に加入していただき、その中で歩数イベントやさまざまな取組もされています。フラワーガーデンは、まさに毎日見に来ても良いところです。健康管理も兼ねて、ぜひ歩いて見ていただければと思います。