くらし [特集]第13次まちづくり計画2年目今年のまちづくり(4)

◇基本方針の達成を確実なものにするための基本的な取組み
第13次まちづくり計画では、基本目標の達成を確実なものにするための基盤的な取り組みとして「住民参画」「人材育成」「男女共同参画」「行財政」「情報発信」「ゼロカーボン」「デジタルトランスフォーメーション」の7つのテーマを掲げています。
今年度は、ゼロカーボンについて、地球温暖化対策推進実行計画区域施策編および脱炭素にかかるロードマップを策定します。
デジタルトランスフォーメーションについては、行政手続きのオンライン申請など、高度化するサイバーセキュリティへの対応が求められるため、本年度はセキュリティ対策の強化を図ります。
ふるさと納税については、個人のふるさと納税に加え、企業版ふるさと納税についても、本町のまちづくりに共感いただけるよう積極的に取り組みます。
また、本年は5年に一度の国勢調査が実施され、国の調査の中で最も重要であると同時に、この調査における人口は普通交付税の算定基礎数値となり、財源確保の面でも非常に重要な意味を持つため、できる限り多くの方にご協力いただけるよう、積極的な周知に努めます。
旧比布中学校「ヴィレッジ・バイ・ヴォレアス」は、現在SVリーグに参戦しているプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」の練習拠点として活用いただいており、地域に根ざしたプロスポーツチームとして、本年も「企業版ふるさと納税」を有効活用しながら、包括連携協定に基づき支援します。
相互応援大使活動としてピップ株式会社とは引き続き互いの価値を高める活動を展開し事業連携を進め、さらなる相互の知名度やイメージアップを図ります。
情報発信の基本である広報紙「広報ぴっぷ」については、町民の皆さんの関心の高い話題やなどについて、必要な情報をわかりやすく提供します。
また、町民カレンダーや予算の使い道なども全戸配付し、皆さんにとって必要な情報の発信に努めます。
防災行政無線については、災害時の情報や各種事業、イベントなどをお知らせしていますが、「LINE公式アカウント」は防災行政無線でのお知らせ内容に加え、広報紙や町民カレンダー、イベント情報をいつでも見ることができるなど、便利な点が多いことから、多くの方に活用いただけるよう周知に努めます。
町民の皆さんのご意見やご要望を伺う場として「まちづくり懇談会」や「町長への手紙」を引き続き実施し、「まちづくり出前講座」では、町と町民の皆さんをつなぐ場として進めます。
本町に縁のある方々との交流は郷土を見つめ直すための大切な機会ですので、本年度も東京比布会、札幌比布会、旭川比布同郷会会員との交流を深めます。
また、本町の母村のひとつである滋賀県湖南市とも交流の絆を深めます。
町税のうち町民税については、依然として物価高騰が続いているものの、米価の上昇や定額減税の終了もあり町民税全体では増収を見込んでいます。
固定資産税では、土地の評価額は前年同様と見込んでいますが、家屋の評価額は新増築、償却資産は法人の設備投資による増加が見込まれ、全体では増収を見込んでおり、町税収入全体は、前年度と比べ2、382万円多い3億3、089万円を計上しています。
行財政改革については、地方自治体に求められる責任や業務量、経費負担が年々増加しており、高度な職務遂行能力を身につけた職員を育成する必要があるため、職員研修の充実や人事評価制度の適正な運用により組織力向上をめざします。
現状の職員数は他町と比べて決して多くはなく、本年度の職員採用も予定していないことから、適切な人員配置や業務体系の改善を進め、組織間の連携を密にし、役場が町民の皆さんにとって身近な場所として機能するよう努めます。
本年度予算については、一般会計が44億3、700万円で、昨年度に比べ1億9、900万円、前年比4・29%の減少となり、予算総額は63億1、680万円となっています。
予算編成の基本となる地方財政計画では、社会保障費や人件費の増加、地方創生やデジタル化の推進に向け、一般財源総額が増額することが見込まれており、本町の地方交付税については、前年比2・53%増の20億2、500万円を計上しています。
本町の財政状況は「財政健全化法」に定められた4指標ですべて基準以下となっており、見込まれる社会保障費の増加や公共施設の老朽化対策への投資に備えるため、経常経費削減や事業見直しを行います。
地方の経済状況においては、依然として厳しい財政運営ですが、限られた予算で最大の効果を生み出すべく、「住んで良かった」と思えるまちづくりを進め、豊かで素晴らしいこの町をしっかりと後世に引き継げるよう、全力を尽くします。