くらし [特集]第13次まちづくり計画2年目 今年のまちづくり(1)

3月7日に招集された第1回町議会定例会で、村中町長と北川教育長から令和7年度に向けた方針が示されました。その概要をお知らせします。

■令和7年度町政執行方針
本年は、ピップ原野に開拓の鍬が下ろされてから130年の節目を迎え、水森かおりさんのミニコンサートや卵かけごはんを使ったギネスの挑戦、NHKラジオ番組の公開収録、などの記念事業には多くの皆さまにご来場いただきました。旭川・札幌・東京比布会合同ふるさと訪問では、ふるさと比布町で旧交を温め、町民の皆さまとともに有意義なひとときをお過ごしいただくことができたと思います。
複合庁舎建設については、多くのご意見やご提言をいただきながら計画を作成し、持続可能な施設を目指して、再生可能エネルギーや断熱性の高い技術を導入するなど、環境に配慮した施設を検討します。
令和6年の人口移動報告では、本町への転入者数は101人、転出者数は90人となり、3年連続で転入者が転出者を上回る「転入超過」となりました。本町のような小規模自治体において、転入超過を継続することは容易なことではありませんが、これまでの移住・定住促進施策による効果や町民の皆さんが移住された方々を温かく迎え、暮らしやすい環境を醸成いただいていることも大きな要因であると考えています。
130年のキャッチコピー「ずーっと、ぴっぷ。」には、ピップ原野の時代からの過去、現在、未来をつなぎ、いつまでも比布町であり続けるという決意と思いが込められております。
情勢の変化が激しく、乗り越えなければならない課題は多くありますが、多くのご協力をいただきながら町政を進めていきますので、さらなるご理解とご協力をお願い申し上げ、執行方針とします。

◇《育》(子育て)安心して子どもを産み育てることができるまちづくり
人口減少が続く本町にとって、少子化対策は喫きっきん緊の課題であり、子育て世代の方々が仕事と生活の調和を図り、安心して子どもを産み育てることができるよう、子どもたちの成長を支える体制や環境を整えることが必要です。
妊産婦の方については、特有の健康課題が生じ心身のケアが必要であることや、社会環境の変化により多様化するニーズへの対応が求められており、産後ケア事業や妊婦サポート119事業、産前産後家事育児サポート事業など、多角的に支援を提供できる体制整備を行い、家庭での子育て力向上を支援します。
子育て支援については、「子育て支援センター」を中心に、子育てに対する不安や悩みを持つ方が、気軽に安心して相談できるよう、SNSを活用した相談体制の充実を図り、保育園入園前の親子のふれあいや安らぎの場として「こどものひろば」を引き続き開設します。
うれしぱ保育園ぴっぷは、園舎を旧比布中学校「ヴィレッジ・バイ・ヴォレアス」内に移転して3年目を迎え、3歳未満児の受入体制の充実を図り、より良い保育環境が提供されていることから、町としても一層の連携を進めます。
くるみ保育園は、設置主体である社会福祉法人大悲会により、中央ふれあい広場内に新たな園舎を建設し、すでに昨年12月から新園舎での保育がスタートしています。
本年4月からは認定こども園として新たな保育体制となり、就学前の幼児教育・保育を一体的に提供できる本町の核となる施設になることを期待し、必要な協力並びに支援を行います。
令和6年度から進めている中央ふれあい広場再整備事業については、本年6月末の完成を予定しており、町内一の遊具を備える公園と位置付け、子どもの居場所づくりや体力づくりなどを推進し、多くの親子連れや町民が集える憩いの場としてご利用いただけるよう、適切な維持管理に努めるとともに、町内外にも広く周知します。
また、子ども医療費の無償化や各種ワクチン接種費用の一部助成、児童手当の高校生年代までの拡充や、出産・子育てに対する応援給付金の支給、不妊治療費の一部助成など、経済的負担の軽減を図ります。