くらし 野生動物対策の状況

■エゾシカ
5月の駆除捕獲数は56頭でした。前月よりやや多く前年同月と同程度です。6月に入ると今年生まれの子ジカを見かけるようになりました。子ジカは生後幾日かは、授乳時を除いて物陰に隠され動かずにいるといわれます。早い個体は5月下旬に出産しているようですが、遅くはいつまであり得るのか、捕獲個体の受胎状況などからも調べを進めています。
村ではシカ捕獲従事者の安全指導、技量向上を目的に一斉捕獲活動日を設けており、今年は5月と6月に1回ずつ実施済みです。この日は捕獲効率よりも研修内容重視で、法規の確認や安全な操作、効果的な接近など、職員や従事者同士の交流を通じて学び合いました。

■ヒグマ
6月20日現在、大きな動きは見られません。6月上旬に上・中トマムで散発的に出現がありましたが一過性のようです。
件数を過去年と比べると、春は去年と今年が記録的に静かで、6月は今年も含め同程度、最盛期の7月は年による差が拡大しています(上図)。現時点では、この夏の動向を予測する材料に乏しいといえます。
釣りや川遊びに良い季節。ヒグマも涼を求めて水辺にいるかもしれません。行動は見晴らしの良い場所を選び、楽しく注意も怠りなく。

問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174