- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道苫前町
- 広報紙名 : 広報とままえ 令和7年5月号
◆【社会教育】
社会教育事業は、人々が集まり学習しながら交流を深め、様々な世代のつながりをつくることで学習意欲を呼び覚まし、明日への活力を得ることができるものであるということを社会教育関係全職員が改めて認識し、創意工夫ある事業の企画・周知及び実施に努めてまいります。
生涯教育における各世代別教育について、家庭教育・青少年教育分野では幼少期からの経験や体験の積み重ねが後の人格を創造する基礎となることから、引き続き「少年少女体験教室」「宿泊体験」「青少年版公民館講座」などを通じて、自然体験や世代間交流など地域資源とのつながりを重視した事業実施をしてまいります。
文化活動は、楽しさや感動、精神的な安らぎや生きる喜びをもたらし人生を豊かにするとともに明日への活力を与えるものであることから、地域に根ざした活動を図ってまいります。そのため、町として保護・継承し,創造を促進すべきものに対しては、各種支援はもとより関係機関・団体と協力しながら、創造性向上につながる文化芸術の機会提供に努めてまいります。
また、小中学校・高校での文化に直接触れる機会として、舞台芸術鑑賞事業や芸術文化指導者派遣事業などを引き続き実施してまいります。
文化財を含めた歴史資料は、ふるさとを後世に伝承する貴重な資料であり、その整理及び管理を慎重かつ適切に行ってまいります。
また、昭和58年に開設した郷土資料館は、昭和3年建築の旧役場庁舎を活用した建物でありますが、著しく老朽化が進んでいることから、基礎部分や外壁などの改修に向けた協議を行ってまいります。
各種スポーツ活動については、関係機関・団体等と連携を図り、心身の健康づくりにつながり誰もが気軽にスポーツに触れ、運動に親しむことができる事業に取り組んでまいります。また、子どもの体力低下の課題解消に向け、昨年実施した「バルシューレ体験会」や、様々なスポーツが体験できる「スポーツチャレンジクラブ」の継続実施を通じて、運動習慣づくりと体力向上に資する活動に努めてまいります。
少年団活動において優秀な成績を収め、全道大会などへ出場する費用などの支援は引き続き対応してまいります。
公民館図書室は、読書により個人や団体の学びへの支援強化を図り、住民の生涯学習の意欲向上とともに、地域の読書活動を推進する中心的役割を担っております。
昨年から取り組んだ「本の帯づくりコンテスト」は、よく本を読み、それを相手に伝える表現力などを身につける機会につながりました。自分の好きな本を通じて他者との新たなコミュニケーションのツールとして位置づけ継続して取り組んでまいります。
また、子どもの読書活動の習慣化に向け、各認定こども園及び各学校と連携しながら、移動図書室や読み聞かせ等の活動を継続するとともに、ボランティアの発掘と育成を図り「本とあそぼう」や「図書室フェスティバル」など図書事業の展開により、図書室の利用啓発に努めてまいります。
苫前町公民館は建設から約30年経過しており、大規模改修の時期が迫っております。そのため、本年度に実施設計に着手し、来る改修に向けた具体的内容等の精査に取り組んでまいります。
古丹別緑ヶ丘スキー場はリフトモーター設備の不具合から一部稼働停止となりました。2基ある同モーターは平成7年度の設置から約30年経過しており、既に補修部品がなく修繕不可能と判断し、もう一方のモーター移設による応急対応によりふもとから中腹まで稼働して運営にあたりました。そのため、本年度から3ヶ年計画によりリフト設備の全面改修に取り組む予定としております。
また、その他の体育施設の多くが25年以上経過していることから、老朽箇所を観察のうえ部分改修しながら適正な維持管理に努めてまいります。
社会の大きな変化により、社会教育行政に求められる期待感は高まる傾向にあることから、町部局との連携強化を図りながら地域課題の解決に努めてまいります。
また、第9次苫前町社会教育中期計画が令和7年度をもって終了するため、次期計画策定作業にあたっては、社会教育委員を中心とした策定委員により作業を進めてまいります。その際には策定プロセスを通じて委員や職員が学びを深められるようワークショップの手法を活用しながら進めてまいります。
全ての町民が夢や希望を持ち続け、「いつまでも暮らしていける苫前」を目指して、全力を尽くしてまいりますので、皆さまの教育行政に対する特段のご支援ご協力をお願い申し上げます。