くらし 特集 将来、何になりたい?
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道猿払村
- 広報紙名 : 広報さるふつ Vol.545 令和7年10月号
9月11日から2日間、拓心中学校2年生を対象に、村内や稚内市の事業所で職場体験学習が行われました。
職場体験学習は、自己の視野を広げ、将来の生き方や進路に対する考え、働くことの意義について学びを深めることを目的に行われています。また、働く上で必要なルールやマナー、礼儀を学んで実践することも目的としています。
職場体験学習を実施するにあたり、生徒たちは体験先への質問を考えたり、実際に履歴書を作成するなどの事前学習を行いました。
今回、村内では役場、学校給食センター、国民健康保険診療所の3か所で職場体験を実施。役場総務課では、防災行政無線への入力、建設課では道路の補修作業などを体験し、給食センターでは食材の発注書の作成や配送車の洗車と室内洗浄を、診療所では外来業務の体験や病棟業務の見学を行いました。生徒たちは真剣に職員の説明を聞き、時折質問をしながら作業を進める様子が見られました。
診療所で職場体験学習を行ったお2人に、実際の業務を体験した感想や学んだことなどお聞きしました。
■将来の選択肢を広げる 和野 梨結さん
○仕事内容について
印象に残った仕事は、血圧測定や縫合などの外来業務体験、リハビリ業務体験、薬剤師の業務体験です。特に調剤においては、薬品やシロップの量を正確に量り、計算して調合しなければならない点が大変だと感じました。また、縫合に関する知識や医療に関する専門用語なども新しく学びました。リハビリ業務についても、とても分かりやすく説明していただき、いろいろなことを学ぶことができました。
○気づきと学び
仕事をする上で、患者さんに寄り添って働くことの大切さを改めて感じました。
○進路への影響
将来は看護師になりたいと考えていたため、今回の体験先に診療所を選びました。ですが、様々な業務を体験させていただくうちに、患者さんを支える仕事は看護師だけではないことに気がつき、作業療法士も将来の選択肢の一つに加わりました。
■働くことの大変さを学ぶ 富田 麗愛さん
○選択したきっかけ
解剖医の仕事に興味があり、医療に携わる様々な仕事を見てみたいと思い、今回の職場体験先に診療所を選びました。
○仕事内容について
印象に残った仕事は、血圧測定や縫合などの外来業務体験、リハビリ業務体験、薬剤師の業務体験です。特に、リハビリ業務に関しては、体験前はドラマなどでよく見るような手すりを使って歩行の補助をするといったイメージだったのですが、寝たきりの患者さんを支えるのもリハビリの仕事であると初めて知りました。放射線の見学をさせていただいたのですが、そこに出てくる専門用語や記号を覚えるのに難しさを感じました。
○今回の体験を通して
今回の職場体験を通じて、診療所は医師や看護師の方々だけではなく、様々な職種の人が関わっている職場であると知ることができました。また、「働く」というのはとても大変なことであると実感すると同時に、診療所ではその仕事が好きで働いている方が多く、楽しく働くことが大切だと感じました。