くらし 令和7年度 町政執行方針・教育行政執行方針(1)

私は、令和5年5月に2期目の町政をお預かりし、本年5月には、折り返しを迎えます。この間、様々な課題に立ち向かい、「美幌の活力を高め、次代につなげるまちづくり」の実現に全力を尽くしてまいりました。
引き続き、町民の皆さま、議会議員の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、町政執行に全力を傾注して参ります。
我が国の経済情勢は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復しているとの捉え方がある一方、物価上昇や、アメリカの政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるとの指摘もあります。
政府は、デフレからの脱却のため「賃上げと投資が牽引する成長型経済」への移行を確実なものとするため、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」を速やかに実行するとしています。
本町においても、物価高騰、労務・資材単価の上昇等による影響、更には給与改定による人件費の増加など、今後更に厳しい財政状況が予想されるところですが、町民の皆さまが、安心・安全で「元気」と「活力」に満ちた美幌町で暮らし続けられるよう、町政を全力で進めてまいります。(3月町議会「町政執行方針」より抜粋)

◆町政執行5つの軸
1.人を創り、地域力を高めるまちづくり
2.自然の美しさやくらしの安心を、みんなで護りあうまちづくり
3.まちの資源や持ち味を、活力に換えていくまちづくり
4.住みやすく、人が集まる基盤をつくるまちづくり
5.夢を育む体験!あたたかい人をつくるまちづくり

◆主要施策の紹介
≪令和7年度 町政執行方針≫

[1]人を創り、地域力を高めるまちづくり
・自衛隊の充実・強化・支援の継続
・移住定住の促進
・公共交通の担い手の確保
・防災訓練実施と防災資機材の充実
・環境に適応した消防行政の運営

[2]自然の美しさやくらしの安心を、みんなで護りあうまちづくり
・保健事業と介護予防の一体的実施事業の推進
・障がい者・要介護認定者への「峠の湯びほろ」入浴料助成の拡充
・介護サービス事業者の介護人材確保の支援
・在宅障がい者の相談体制の強化
・多子世帯の負担軽減策の拡充
・子育てサポートファイル「ハグミン」の配布
・がん患者の精神的負担軽減のための補助事業の実施
・医師及び医療従事者の確保
・電子カルテシステムの更新
・地域医療を担う医師の育成・派遣への支援
・街路灯・公共施設のLED化によるゼロカーボンの推進
・望岳苑斎場のバリアフリー化
・一般廃棄物広域中間処理施設整備の負担金計上

○ふるさと寄附金の積極的推進
寄付総額を5.5億円と見込みましたが、今後とも寄附者の拡大と増収を目指した取り組みを行うとともに、企業版ふるさと納税も活用し、自主財源の確保に努めます。

○UIJターンの推進
移住定住を促進するため、東京23区からの移住者だけでなく、オホーツク管外からの移住者を対象とした支援金制度を創設し、UIJターンを推進します。

○窓口業務改善の推進
住民票をはじめ各種証明書を全国のコンビニエンスストアで取得できるコンビニ交付システムを導入し、住民の利便性向上と負担軽減を図ります。

○保育料の負担軽減の拡充
第2子以降の保育料を保護者等の収入にかかわらず一律無料とし、3歳児以上及び第3子以降の保育料も引き続き無料とすることで子育て世代の負担軽減を図ります。

○妊婦健診等交通費助成の拡充
これまでの美幌駅から北見・網走駅までのJR料金から、通院する病院までの距離に応じた交通費の助成に拡充し、妊産婦の経済的支援に取り組みます。

○第IV期埋立処分場の整備
令和6年度から着工し、令和8年10月供用開始に向け整備を行っています。引き続きごみの減量化に向けた取り組みを進め、処分場の延命化を図ります。

[3]まちの資源や持ち味を、活力に換えていくまちづくり
・有害鳥獣駆除を行うハンターの人材確保・支援の充実
・購買動向を把握する「地域力実態状況調査」の実施
・美幌峠と新たな観光資源との連動連携推進
・「屈斜路カルデラトレイル」のPRの推進
・食品アップリフトアドバイザリー事業の継続

[4]住みやすく、人が集まる基盤をつくるまちづくり
・町道の計画的な整備
・市街地区の間口除雪の継続・早期の通行確保の継続
・町保有の除雪ロータリー・手押しロータリーの更新
・網走川・美幌川の樋門の管理体制の強化・治水対策
・普通河川の環境整備保全の実施
・コンパクトなまちづくりの推進と市街地の「にぎわい」創出
・住宅リフォーム補助制度の継続
・積極的な空き家解消の推進
・水道施設耐震化・経営基盤の強化
・水道未普及地域への助成
・公共下水道事業経営戦略の策定

○美幌ガストロノミー2025の開催
食彩びほろの魅力を多彩な洋食シェフが創作披露するイベントを開催し、本町の農産物を含めた食材の再認識や、新たな食文化の創造、発信を行います。

○産学官連携の推進
北見工業大学の技術や知見を活用し、大学と共同で新製品・技術・サービスの開発・生産性の向上等に取り組む町内事業者に対し、費用の一部を助成します。

○てん菜生産への支援
てん菜の作付面積が減少している状況であり、美幌製糖所の存続や再編に大きな影響を受けることが予想されるため、作付面積の維持に向けた支援をします。

○空き家除却の推進
一般型と新築型の補助率と補助限度額の引き上げを行うとともに新たに商業型として空き店舗や賃貸住宅の除却も補助対象とし、空き家の解消を進めます。

○町道第770号道路の整備
大正橋の幅員と冬道の安全上から架け替えの要望が多いことから、道道昇格による大正橋の架け替えを想定した道路整備を目指し、概略設計を実施します。

○旭団地7号棟の整備
公営住宅の建て替え等を計画的に進めるため、仲町団地建替えに先立ち、旭団地7号棟を整備し、安全に暮らせる住環境の確保に努めます。