くらし ≪特集≫令和7年度の予算と主要施策(3)

■その他 新規事業
▽新得保育所改修事業 7,399万円
新得幼稚園入園者数の減少、保育士不足等の状況を踏まえ、今後も新得町の子ども達に望ましい教育・保育環境を提供していくため、新得保育所・新得幼稚園の両施設の機能を集約し、幼児教育と保育が一体的に提供できる「認定こども園」へ移行します。令和7年度に移行に向けた改修工事を行い、令和8年4月に開設予定です。

[新得保育所改修工事内容]
防音改修工事等の認定こども園開設に必要となる内部改修
老朽化の進んだ外壁改修・塗装並びに防水改修

▽駅前周辺賑わい創出事業 1,360万円
新得駅前地域交流センター「とくとく」が令和7年6月にオープンを迎えます。オープニングイベント、ワークショップやイベントを定期的に開催する他、本町の玄関口にふさわしい景観形成、賑やかで楽しく魅力的な環境を創出していくために、駅前周辺・商店街の景観改善に取り組みます。

[イベント関連]
まちづくり推進事業補助金 58万円
オープニングイベント経費 110万円

[景観改善関連]
駅前本通りガーデンライト設置 60万円
駅前本通りフラッグ設置業務委託料 132万円
駅前商店街まちなみ景観形成事業補助 450万円
商工会館外部塗装 550万円

▽労働力不足解消対策事業 1,050万円
・特定地域づくり事業協同組合運営費補助金 650万円
特定地域づくり事業とは、マルチワーカー(季節ごとの労働需要等に応じて複数の事業者の事業に従事)に係る労働派遣事業等を言います。

・労働力不足対策補助金 400万円
これまでの労働力確保支援7事業に加えて、人手不足解消に効果があるロボットやIOTなどの製品を導入するための経費を国が補助する、中小企業省力化投資補助金の該当事業者に町が追加で補助する省力化支援事業を新たに追加しました。

▽周年事業
・新得消防団創設110周年記念 65万円
発足から110年に渡る新得消防団の歴史と伝統を振り返り、後世に伝えると同時に礎を築いた先人たちに感謝の意を表するため、記念式典を開催します。

[予定事業]
新得消防団創設110周年記念式典(5月20日)
新得消防団創設110周年記念誌発行

・レディースファームスクール開校30周年記念 30万円
平成8年に、公立で全国初となる女性専用農業体験実習施設「レディースファームスクール」が開校してから今年で30周年を迎えることを記念し、記念式典を開催します。

[予定事業]
開校30周年記念式典(11月2日)

▽バス更新
・町有バス購入 4,110万円
町有バス1号車の老朽化が進んでいるため更新を行います。町有バスは、町主催の行事や教育活動、町民団体の皆さんの様々な行事に利用いただいています。今後も、教育活動、町民活動の活性化につながる環境の整備を図り、支援していきます。なお、今回の更新により町有バスの更新は全て完了となります。

・移動図書館車更新 730万円
現在の移動図書館車「かりかち号」は平成11年に運行を開始してから25年が経過しており、老朽化が進んでいるため更新を行います。移動図書館は、図書館を利用しづらい地域の方や、町内小中学校、保育所、幼稚園、福祉施設などを巡回しています。今後も町民の皆さんが本に親しみ、読書を楽しむ環境の整備を図り、支援していきます。

◆基金残高と町債残高から見る新得町

・基金…特定の目的のために資金を積立てる町の「貯金」のことです。
・町債…公共事業により多額の費用が必要となる場合、国などから借り入れる町の「借金」のことです。

○健全な財政運営を目指して
新得町は人口減少を見据えた行政運営を進め、町民の将来負担「0」の追求を続けてきました。
上記表1)を見ると、浜田町長就任時の平成17年に約88億円あった町債は、令和5年度までで約64億円まで減少し、基金は大型事業に備えて約56億円から約84億円まで積み上げることができました。
令和6年度以降は大型事業が相次ぎ、町債残高が基金残高を上回りましたが、下記表2)の本町と十勝管内自治体を比較すると、大型事業が重なる現在でも、一定程度のバランスを保っていることが分かります。
本町は健全な財政運営を続けていますが、人口減少や公共施設の老朽化、交付税等の依存財源に頼っており、楽観視はできない状況にあります。
今後も継続事業の見直しや、公共施設のマネジメントの推進などに取り組んでいきます。町民の皆さまのご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。