- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新得町
- 広報紙名 : 広報しんとく(令和7年8月号)
田中 透嗣(たなか ゆきつぐ)さん(70歳)
「新得町にはこれからも住みやすい町、そして支援を必要とする方々に目を向けられる町政を目指してほしい」と話すのは、社会福祉法人厚生協会に勤める田中透嗣さん。
田中さんは昭和29年に新得町で生まれ、新得高校を卒業後に桜美林大学へと進学。
昭和53年に新得町役場に奉職。屈足支所長、議会事務局長を歴任。平成17年より副町長(当時助役)に就任、3期12年勤めた後、平成29年に副町長を退任。現在は聴覚障害者養護老人ホームやすらぎ荘、養護老人ホームひまわり荘、日帰りサービスセンターやすらぎ荘の施設長・管理者を務める。「施設には高齢の方や障がいを持つ方が生活しているので、その方々が安心して楽しく過ごしてもらえるような環境づくりを職員一同心がけています」
長年新得町に暮らす田中さん。新得町で特にお気に入りの場所は狩勝峠だと話す。「狩勝峠から観る景色が綺麗だから気に入っています。施設にインターンシップの学生がこられた時には必ず連れて行って案内しています。昔は新得山の第二展望台から町が一望できて綺麗でしたね。今は木が成長して大きくなったので少し見えにくくなってしまいましたが」
普段は散歩や家庭菜園を楽しんでおり、自宅で様々な野菜を育てている。「育てた野菜は孫が嬉しそうに食べてくれます。やっぱり食べてくれる人がいると育てがいがあります。もうすぐきゅうりとズッキーニが取れるかな」と笑顔で話す。
昭和53年から新得町役場に勤務していた田中さん。当時の様子をこう語る。「当時の新得町はとても活気のある町でした。町内を区割りした11区対抗の町民大運動会や桜まつりなどのイベントにはたくさんの人が集まり賑やかでした」
現在の新得町についてお話を伺うと、「ボランティア活動や手話サークルなど、自主的に活動してくれる方、福祉に対する理解が深い方が多い町だと思います。その活動がもっと多くの方に広まり、活動を継続していただきたいですね。そして、駅前のとくとくや、これから整備されるスマートインターチェンジなど、町民が住みやすい町になっていくことを期待しています」と今後の新得に期待することを話した。
8月2日をもってご勇退される浜田町長の就任当初から12年間、副町長として歩んできた田中さん。「長い間お疲れ様の一言だね。20年間、町のトップとして居ることは強い想いや信念を持っていなければできない仕事だと思います。本当にお疲れ様でした」と話した。