くらし ストップ・ザ悪質商法~被害の未然防止を目指して~

町民からの消費生活相談を受け付けています

消費生活センターでは、苦情と問い合わせと要望を合わせて「相談」として集計しています。令和6年度は業者への苦情「128件」、個人間のトラブルや生活知識等の問い合わせ「45件」合計173件の相談がありました。その中から相談が多かった事例について紹介します。

■注文していない商品が届いた!どうしたらいいの?
▽事例1
家族が注文したものだと思い、とりあえず、代引きで衣料品を受け取った。しかし、家族が誰も注文していないことがわかった。宅配業者に荷物を引き取ってもらい代金を返してもらえるだろうか。

▽事例2
大手通販業者から菓子が届いたが、請求書は入っていない。送り付けだと思うので菓子を破棄していいか。

▽消費者へのアドバイス
事例1のような場合、「代金引き換え」で受け取ってしまうと返金されないのが一般的です。このような時は支払わず、一旦受け取りを保留、家族も注文していないことが確認できれば、そのまま受け取り拒否にするとよいでしょう。
事例2の場合、請求書が無いので、記名を忘れた知人から通販会社を通した贈り物である可能性があります。まずは、通販会社に問い合わせることをお勧めします。
また、意外な事例もあります。未成年者が、親の携帯電話番号を登録して通信販売で商品を購入した数年後、成人して別居してから再びその通販業者で買い物した際、親の電話番号で業者に情報が登録されていることが気づかずにいた。すると、注文品は実家の親宛てに届いてしまい、実家では「送り付け(ネガティブオプション)では?」と疑って、破棄するところだった。
このように、送り付けと疑われるものには、知人や家族の注文品であることもあります。すぐに破棄せずに、心当たりを探ってみてください。中には本当に悪質な送り付けもありますので、迷う場合は当センターへ。助言やあっせんできる事もありますので、お気軽に問い合わせください。

■悪質商法対策情報
1.国際電話の番号を使った詐欺が急増!
悪質商法対策情報「+」から始まる電話番号は主に国際電話です。「+」以降の数字は国番号と呼ばれ、日本は「+81」、それ以外の「+」で始まる電話番号は海外の電話番号です。

▽国際電話の国番号一例
アメリカ、カナダ=+1
イギリス=+44
中国=+86

最近は、海外の知らない番号から電話がかかってきて、すぐに切れるという国際ワン切り詐欺や大手通信会社を名乗り「料金の未納がある」などとお金を振り込ませる特殊詐欺の手口が多発しています。国際電話のすべてが詐欺目的というわけではありませんが、悪意のある相手である場合、電話に出ることで詐欺の被害に遭う可能性があります。「+」で始まる電話番号の着信履歴にかけ直すと国際電話料金が発生します。

2.「お断りステッカー」の活用を
自宅の玄関に貼ることができる「訪問販売・買取お断り!」ステッカー=写真=を無料で配布しています。新生活で転居する方や、「訪問販売・買取事業者に来訪され困ったことがある。」という方は活用されてみてはいかがでしょうか。
北海道消費生活条例では、訪問勧誘を拒絶する意思を示すステッカーなどが玄関に貼られている消費者宅を訪問・勧誘した場合、「勧誘拒絶後の勧誘」に当たるとして禁止しています。
必要な方は当消費生活センターまで。芽室駅前プラザめむろーど3階芽室消費者協会内(開設時間…平日9時~5時)

編集・発行:芽室町消費生活センター
相談受付:平日10時~16時
【電話】62-6556