健康 特集 暑さに負けない!熱中症に要注意(2)

■芽室消防署救急隊員に聞く~芽室町内の熱中症~
毎年、夏の時期に熱中症患者を目の当たりにしている救急隊員の與佐田(よさだ)さんに、昨年の発生状況や注意点などをお聞きしました。

Q.気温や場所、年齢層など、どんなケースが多いですか?
農家さんや道路工事作業員など、屋外で働く方々に多いイメージがあるかと思いますが、こういった仕事をしている方々は、熱中症に注意しているため、熱中症にかかりにくいのです。逆に、どんよりした天気の湿度の高い日に油断をして発生するパターンが多く見られます。炎天下の日よりも「熱中症にならないだろう」という天気の日が危ないので、注意してください。
近年は、屋内で日常生活を送っているだけで発生するパターンが増えています。また、高齢者で「トイレが億劫だから…」と水分を取らない方もいらっしゃいますが、適度に水分補給をして予防に努めましょう。

Q.芽室町内の発生状況は?
令和6年でいうと、全体で14件あり、年齢も小学生から70代まで幅広く発生しています。

Q.どんな症状のときが重症のサインでしょうか
歩行が困難になっていたり、意識・反応がなかったりするときはもちろんですが、下痢や嘔吐など、消化器症状が出ていたら重症のサインです。ちゅうちょせず救急車を呼んでください。

■熱中症が疑われる人を見かけたら(主な応急処置)
・エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難
・衣服をゆるめ、からだを冷やす(首の周り、脇の下、脚の付け根など)
・水分、塩分、経口補水液などを補給

■クーリングシェルターをご活用ください!
クーリングシェルターは、熱中症による人の健康被害の発生を抑止するため、「熱中症特別警戒アラート※1」が発表されたときに、町が指定した施設を一般に開放し、暑さをしのぐ場所を言います。令和7年度の開放は、4月23日(水)から10月22日(水)のうち、十勝地方で「熱中症警戒アラート※2」が発表された日、及び北海道地方で熱中症特別警戒アラートが発表された日となります。
※1 熱中症特別警戒アラート=道府県内において、すべての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数が35(予測値)に達する場合において発表するもの。
※2 熱中症警戒アラート=府県予報区域内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数が33(予測値)に達する場合において発表するもの。

▽芽室町指定のクーリングシェルター